2017年 3月12日
『2016年12月のつぶやき』
本来ならば、もっと早く振り返るのにとうとう3月の初めになってしましました。
昨日から佐賀県唐津で診療当直を金曜朝までの予定です。
12月の写真と手帳を見ながら69歳最後の年を思い出してみます。
つぶやきの旅日記に紹介したように鹿児島県の最南端、奄美群島の南、沖縄に一番近い与論島、そして手前の沖永良部島へも行きました。寒い大阪から亜熱帯の島、気温24度で半袖で十分。それなのに与論島の方々からは『寒いでしょう！』
なんという温度感覚の違いでしょう。島の方々はすごい寒がりなんですね。
素晴らしい写真と旅の記録は旅日記の方ををごらんください。
与論島のパンフレットと素敵な写真の一部をここには紹介します。パンフレットを見ただけでも行きたいと思いませんか！
私もこの20年、講演会で日本全県を回りましたが、与論島はまた行きたいという候補地のひとつですね。亜熱帯で明るい南国の花が島にはいっぱい.
そしてこれ以上、きれいな海は見たことがないくらいきれいでした。
この海でグラスボートで魚をみたり、ヨット遊びを身近で見て、昔、博多湾で同じことをやっていた若いころを思い出しました。
民俗村では珍しい貝、素晴らしい島の歴史を説明してもらいました。
作家の森瑤子さんは、すっかり気に入ってこの地に移り住み、作品を発表しこの島で亡くなりました。
島でとれた新鮮なものをたくさんいただきました。
３（土）の13時には飛行機で与論島→鹿児島空港→鹿児島中央駅。九州新幹線で博多→佐賀県唐津の当直に20時から入りました。
5（月）朝いちばんの飛行機で大阪へ。
夜は私にモンゴル病をうつしたハーモニカ奏者のもり・けんさんがモンゴル政府からその功績を讃えて表彰されたそのお祝いの会が、太閤園でありました。
そしてこれまでモンゴルに一緒にいった仲間がたくさん駆けつけてくれました。
そしてこれまでのモンゴルツアー40回を超えるダイジェストを映してくれました。懐かしい顔がたくさんありました。
モンゴル大使からじかに授与され、もり・けんさんの奥さんにも初めて会いました。もともと『ひかりのくに』の2代目編集長ですからモンゴルの童話も翻訳して紹介しています。ほんとに楽しいモンゴル同窓会でした。
7（水）日本笑い学会四国支部大会で講演です。枝廣支部長は社会人落語で優勝したほどの玄人はだし！ そのお弟子さんもこの会で披露されました。愛媛県名産を芸名にしてタルトと読みます。
真打は枝廣支部長、芸名は芸のコヤシ、ちゃんと介護予防としての講演も福島大学教授の大平哲也先生、もちろん笑い学会理事、もありました。わかりやすい映像で解説していました。
8（木）朝7時半から月に2回の梅田朝飯会で、50歳からの海外留学と題した女性のお話です。
家業が満州引上げということもあってロシア料理店をやっていた関係で、ロシアへ留学した体験をパワーポイントを使ってお話してくれました。
いい写真がたくさんあったのに誤って消してしまい残念。
夜は、鹿児島の高校を卒業して51年、関西在住の古希前後の同期生が久しぶりに芦屋のお店で忘年会です。
現役は私と外科で大腸内視鏡の専門医のふたりだけ。皆さん、悠々自適。
積もる話に花が咲きました。
10（土）当直明けで関空から福岡→唐津へ。午後から外来と当直。
11（日）お昼14時の飛行機で福岡→羽田へ。月曜から6回目の皇居清掃勤労奉仕です。
その前夜祭で銀座でこころあわせの会で一同に会しました。
世界的写真家の澤野新一朗夫妻。これが前回の皇居でみんなで撮った写真。
終わってからすぐ、山手線に乗り鶯谷下車、浅草の秋田民謡のお店、浅草みどりへ直行
楽しいひとときを過ごしました。
12（月）〜14（木）今年最後の勤労奉仕です。
寒かったけど、これまで体験したことのない季節でしたから23日の天皇誕生日の前の最後のお掃除ということで、とくに念入りにやりました。いろんな友人もできました。
12（月）初日の勤労奉仕の夜、森田克子さんのクリスマスコンサート。いつもの品川の高輪にあるドイツ風教会プリンセスガルテンです。今回は朗読ミュージカルで『貧乏神様さま』というとてもユニークな作品を森田さん脚本で初披露。実にすばらしかった。
12（火）2日目の夜は、新宿にある歌声喫茶『ともしび』へ
13（水）夕方には有志で靖国神社参拝のあと、直会は小さな中華料理店で。
14（木）16時に勤労奉仕終了後は、まっすぐ羽田空港から関空へ。そのまま当直しました。
15（金）泉州貝塚で前日に続いて診療、また当直でした。
18（日）愛知県の小牧市のクリニックからの依頼でまた当直。産科医は絶滅危惧種なんです。
19（月）朝7時半の新幹線で山口県防府のクリニックへ。
10月に代診をしたクリニックの先生が、手術後の検診に行くのでその間だけ外来をということで西へ東へ。まさに東奔西走を実際にやりました。
トンボ返りで夜6時から大阪で笑い学会理事忘年会へ。
皆さん、仕事はいろいろ、多士済々で保育士の原坂理事が見事なピアノ演奏すると負けじともうひとりの松阪理事も名演奏を披露。
いつもながらここ、チルコロのお料理は最高でもやはりみんなと楽しい思い出を語りながら、今年もまたこの会に出席できた幸せをかみしめての味でしたね。
20（火）前日、いつも素敵な詩語りをしてくれる里みちこさんから都合がつくなら、朝7時に大阪城公園の噴水の前に集合という連絡があり参加しました。
ＮＨＫ島根の方がぜひ取材をしたいというので、関係者が集まりました。この季節の大阪城の中に落ち葉がいっぱいのまるでパリの中にある有名なブローニュの森みたい。
最高の詩語り会でした。
22（火）午前中は貝塚で外来診療、午後の飛行機で福岡→唐津でまた当直。
24（土）朝いちばんで４泊の当直を終えて大阪へ。夜も月曜の朝まで２泊の当直。
今月は与論島や皇居清掃勤労奉仕などいつもの火曜金曜の当直ができなかった分を別の連続当直で補ったので、いつものように9日間の貝塚の当直、唐津は8日、愛知県の当直が1日で合計18日の泊り勤務でした。
69歳最後の年も元気で現役という証明ができました！
26（月）年賀状作成で先週出したものと合わせて800枚くらい近況報告を書いた年賀状を出しました。
28（水）今年も恒例、当直明けで岡山県北、百姓屋敷わらツアーへ。
大阪からは朝9時の快速電車で10人、東京の方々は前日から岡山へはいり、11時に岡山県日生（ひなせ）に合流して、かきおこのお昼です。かきおことは牡蠣がいっぱいはいったお好み焼きのこと。
お腹一杯になったところで、ふたたびＪＲで岡山→備中高梁へ。タクシーに分乗して川上バスセンターへ着いたのが午後3時。わらから来ていたお迎えの車で3時半には到着。
明るいうちにと、まわりの散歩といっても山の中にある手作りで高さ６ｍも上がるブランコ体験や木々の間を木材を吊り下げて運ぶ代わりに、人間がぶら下がって谷わたり体験など、子供に戻ってワーワーキャーキャーでした。ひとふろ浴びて美味しい夕食。そして船越康弘さんの貴重なお話のあと、就寝。夜の星は最高でした。
29（木）朝7時、素晴らしい日の出、まるで元日のご来光をいち早く体験できました。
朝食後にまた船越さんの特別講演を聞いて、美味しい昼食。身も心も満たされて帰途につきました。私はこのまま泉州貝塚の当直へ。
そんな合間をぬって、話題の映画にも見てきました。
戦争をいかに今の若者に伝えるか、アニメという、これもひとつの手法なんだなと思いました。
今月のおすすめの本はふたつ
相撲大好きの内館牧子さんが長年、暖めていた作品が完成『終わった人』、
冒頭の言葉がこれ！ 「定年って生前葬だな」言われてみればそのとおり、まだ働けると思っているのに年齢で一律に切られてしまう現代のサラリーマンの悲哀をたくさんの取材から物語にしたもので、それぞれの書評も納得でした。
『動かないと人は病む』生活不活発病という認知症の手前の段階にあるとき、これまであれだけ好きだったものに関心がなくなり外出の意欲もなくして家に閉じこもり動かなくなるのだとか。自分が動物、動くものだという自覚をいつまでも持ち続けることは大切ですね。
テレビ番組でなかなかとれない疲れを『塩ユズ』という飲み物で取るのを紹介していましたがなかなか簡単でいい方法ですね。
そのほかの番組で面白かったものも紹介しましょう。
1（木）ＮＨＫ神戸からのニュース イタリアンシェフが子どもたちに味覚授業をしたのです。リコッタチーズに次の６つをつけて味比べをすると意外な味がするのだとか。ぜひ試してみてください。
写真の５つのほか、塩も加えて６つでやってました。
日本の無形文化財がユネスコ登録、その中に唐津くんちもありました。
4（日）唐津の当直室でテレビを見ていたら九州各地のユニークなものを紹介してました。
来年のＮＨＫ大河ドラマは『セゴドン』（西郷どん）、
熊本には3333段という日本一の石段が
来年はトリ年ということで、トリの話題を。佐賀に巨鳥、長崎のクジャク
年の初めは大笑い
4つのあったかい、いい話です。
最初は必ずツバメが帰ってくる家。
次は手垢のついたぬいぐるみのクリーニング屋さん
古い車の修理をしてくれるお店。
地震で被災した熊本を応援
そして95年の歴史に幕、北海道の留萌線が今年で廃線になるというニュース。私も終点、増毛まで乗りました。ここは有名なフランス料理のシェフ、三國清三さんの出身地でこの故郷で自分の味覚は磨かれたとおっしゃっていました。
ここの増毛という駅の切符をもっていると毛の薄いひとのお守りになるといって一時、ここの切符が品切れになることもありました。その留萌線の沿線の景色をどうぞ。
鹿児島県曽於（そう）市立財部北小は児童が激減、最盛期の600人が今や17人。それで地域の高齢者も学校で孫と一緒に学んでもらおうということになりました。こんな試み、いいですね。
４（日）次は大阪らしい取り組みのニュース。大阪市立図書館が企画した「書評漫才グランプリ」小学生に本の魅力を漫才にしてみんなの前で披露してもらうのです。
また西日本の旅というＮＨＫ福岡の番組では、私も青春時代を福岡で14年過ごしたのでつい懐かしくなって写真に撮りました。中州のママさんたちが通う美容室やおふくろの味ということで味噌汁の専門店などです。
10（土） 例年、この季節になると赤穂浪士の討ち入りの話題です。今回は最近、注目を集めている作家、磯田さんが史実に基づいて解説。のちのお芝居になったのは映画と同じように過剰演出で事実とは大きな違いがあることがわかりました。
吉良上野介の最後はこれ、時刻は。満月の夜です。
大きな屋敷にどうして明かりもないのに見つけることができたのか、47人の浪士よりも倍以上の侍がいたのに勝てたのか、実に面白い解説でした。
また今年亡くなった署名人として、7月7日に亡くなった作詞家の永六輔さんをしのぶ番組もありました。
23（金）天皇誕生日の徹子の部屋に話題のピコ太郎が出演身長190ｃｍを超える背の高い男なんですね！
また追悼として大橋巨泉さん、永六輔さん、そして徹子さん自身が出演していたテレビ創世期の番組（チロリン村とくるみの木、夢であいましょうなど）、懐かしい写真がいっぱいでした。
ふるさと納税で鹿児島には、最近こんな名産があるんですね。
これも大阪ならではというニュース、近畿大学と吉本興業の笑い協定。
熊本地震で熊本城天守閣が、石垣一本でかろうじて建っているのだとかそしてくずれた石に番号をつけてもとにもどす気の遠くなるような復興計画が進行中です。
堺の高校生が線香で世界最大のモザイク画を作りギネスに認定。
池上彰さんがいろんな角度から現代を解説してくれます。たとえば、教育費にどれくらいお金をかけているか、世界でみると日本はこれくらい低いのです！
また安部内閣の中で大半が神道政治連盟に所属しているんですね。
（歩きの効用）ウォーキングが医学的にどれくらいすぐれているか数値化したものを紹介します。
また今年の前半、懐かしい「暮らしの手帳」を作った花森安治さんと大橋鎮子さんの若かりしときの写真。
私が学生時代に愛読していた唯一の雑誌でしたからね。病気の解説がほんとにわかりやすかったのです。その本の裏表紙の言葉は今も大事にしています。
そして世界的な登山家、田部井淳子さんも今年、亡くなりました。
彼女の出身は福島県の郡山の東にある三春町。それで晩年は同じ福島の被災地の高校生たちと一緒に富士登山して励ますイベントを続けていましたね。
この世はまだまだ話題に事欠かないみたいですね。読んでいただきありがとうございました。