2013年 7月8日
『6月のつぶやき』
1994年（平成6年）日本笑い学会は大阪の関西大学で産声をあげ、3年ももてばいいかと半分、遊びの気持ちでスタートしたのが世間に受け入れられ今では全国に千人近くの会員を擁する、市民誰でも会員になれる学会としてすっかり市民権を得るにいたりました。
それで今年の8月末、第20回札幌総会を皮切りに来年7月の大阪大会まで、20周年記念事業として全国15の支部を中心に『新・笑いと健康講演会』をスタートすることになりました。その実行委員長を不肖、私が担当することになったのです。医療関係者もたくさんいて、それぞれ専門が違うのでそれを生かして笑いと健康をもっと実際の生活に即して話してもらう、笑いヨガなども入れて体験しながらこれも普及させようというアイデアなどを提案して秋から10ヶ月、各地をまわることになりそうです。
ところでこの写真、なんだかわかりますか。
6月の第2週の土日、佐賀県唐津で当直をしていたら、有明海で実況中継をしていたのが、この『ガタリンピック』です。泥にまみれてスキー板や自転車での競争、老いも若きも泥を顔にいっぱいつけながら笑っています。今年は異人さんの姿もありました。
6月15−16日、横浜で第4回ウエラー・ザン・ウエル学会が3年ぶりに開催されました。
末期がんから自然退縮した方々はナント、40人を超えました。何もしないでほっといたというわけではありません。手術、抗がん剤、放射線という三大療法を受けずに食生活、ライフスタイル、心の持ち方を変えて自助努力をした結果、消えたのです。そのやり方は百人百様です。
それで自助退縮という言い方に変えようという提案があり、その方がいいなと私も思いました。そしてその努力を称えて、NPO法人ガンの患者学研究所の川竹文夫代表から『なおったさんバッジ』を次々ともらっていました。
23(日)は子どもだけで作る弁当の日の提唱者、竹下和男先生
の講演と実践している関西の補幼稚園、小学校の体験発表を千里万博公園にある大阪ガスのディリパ生活館に180人の大人と午前中は子ども茶屋と呼ばれる教室で小１〜６年生までの子どもたちがごはんとみそ汁、ダシをとった鰹節でフリカケを作っておもてなしする体験をしてもらおうと昼食を150人分、作ってくれました。エプロンをつけて料理をする子どもの姿は頼もしく感じますね。
そして今、唐津でいつものように産科当直のあいまに6月のつぶやきを書きながらふりかえっています。
1(土) 前日から信州豊科の安曇野（あずみの）日赤病院で当直しています。お産がはいってなかったので携帯をもって自転車で安曇野探索です。
病院の６階の正面には昔、登った安曇野富士、常念岳、その右が燕（つばくろ）岳、いすれも20代の思い出です。
JR豊科から20分、一昨年、NHKTVの朝ドラ『おひさま』で紹介された安曇野をみながらJR穂高で下車、駅前のレンタル自転車に乗りいざ出発。
まわりはワサビのお店が並び、町外れは麦秋、一面の麦畑です。名物おやきと新そばに舌鼓を打ち、 道端のタンポポの綿毛をカメラにおさめて目指すは駅から４km先の大王ワサビ農場です。 ワサビソフトもあります。
さらに行くと穂高川の土手に今年は中田章さん作曲の『早春賦♪』の歌碑があって、この曲が作られてから100年ということだそうです。毎年4月29日にはここでこの歌を記念する会で全国からもと乙女が集まって青春に帰る光景が見られます。ふたたびJR穂高から豊科にもどり、足を延ばして温泉へ。やはり安曇野大好きです。
2(日) 夕方の列車で名古屋経由で大阪へ。
４（月）夜、ザック・ジャパンがワールドカップ杯出場を決めたこの夜、渋谷のスクランブル交差点はたくさんの興奮したサポーターの若者集団であふれかえっていました。
10年前のワールドカップのときには3000人の警官隊が出動したのに逮捕者が出るような混乱を招いたとか。
今回はそれを繰り返さないためにといろんな智恵をしぼり、心理学の講座を学ばせたりしたその成果が花ひらいたのです。
12番目の選手であるサポーターの皆さん、なんて呼びかけられたら、オヤ？と思うでしょう。これらの写真をみてください。
その後、13日に警視総監賞を授与されたのです。
実は授与されたのはふたり、このDJポリスの反対側、対角線上の交差点にも女性の機動隊員がいてやさしく呼びかけたのだとか。
ふたりはどんな言葉を使うかアイデアを出し合って若者の胸に届く言葉を練ったのだそうです。ふたりはこれまで初詣の会場などでもペアで群集の誘導にあたった体験をいくつもしていたのだそうで、思い付きではありませんでした。
初詣の時は、「急いでも神様は逃げません、後利益も変わりません」と言ったとか。
5(水)JR西日本財団が5月から10回にわたっていのちを考える講演会を実施しています。今日は自死遺族の会の代表が仙台からおいでになって貴重な重たいお話をしてくださいました。当人はもちろん残されたものも自殺予備軍になるほどのPTSDを心の傷として残すことがよくわかりました。
終わってすぐの新幹線で東京へ。
６（月）昨夜は八王子に泊まり朝、7時半の特急あずさで30分、大月下車、そこから富士急で40分、富士山駅（旧富士吉田駅）へ。５ヶ月ぶりの孫 、みゆちゃんとのご対面です。
さっそく近くの水族館へ。大人も結構楽しめるいい施設でした。外の滑り台で実によく遊びますね。運動能力がわずかのあいだにどんどん伸びていく、成長とは昨日まで出来なかったことが今日、できるようになることなんですね。ということは老化というのは昨日までできていたことが今日、突然できなくなるということでもあるんです。それがわかると新しいことに挑戦してできるようになれば、まだまだ成長しているということの証明でもあることがわかりました。
この8月で107歳になる福岡の昇地三郎先生が2年前にくらべ、さらに２つの言葉を覚えて今では７ヶ国語をしゃべれるというのもまだまだ成長している証拠だと思いました。その孫の成長ぶりをごらんいただきましょう。
途中でお腹がすいたら玄米のおむすびとお茶。お菓子はありません。知らないのです。お昼はソーメンにきゅうりをお腹一杯食べて満足。アンパンマンを見ながらゴロン。
今日の午後は大月法人会からの依頼で近くのホテルで私の講演会。出版社の方も本の販売に来てくれました。
最初に子宮頸がんワクチンの副作用のビデオで受けてはいけないことをお話してから、いつものように胎内記憶、そして本物の死に出会ったことのない子どもが増えている。死があるから生が輝くということ。年のとり方にどうしてこんなに差があるの？ 三浦雄一郎さんは80歳でチョモランマへ。
全国に90歳を超える現役ポーラレディといわれる方々が500人もいて、毎月50万円以上の売り上げをあげているんですよという映像をお見せしました。
講演済んだ頃はさすがに遊び疲れて、みゆはパパの腕の中でダウン。娘の幸せな風景の一こまでした。
８（土）泉州貝塚から30分で関西空港へ。ここからピーチ航空で福岡へ。40年来の友人と
昭和40年代に通った中州のカレー名店『湖月』であの懐かしい味を再び味わいました。博多名物は豚骨ラーメン、そのダシがここのカレーの隠し味なんです。
お腹いっぱいになったら、ちょっとドライブ。彼の車で当直先の佐賀県まで。唐津の手前の鏡山温泉で一風呂浴びて近くのお魚料理の店へ。
やっぱり海のそばまで来て食べると活魚が最高ということがわかるよねと堪能して唐津のたなべクリニックへ。ここで10（月）朝まで産科当直です。
ここにはこんなステキな言葉が壁にかかっています。
そして赤ちゃんをふたりとりあげました。
テレビで札幌ではよさこいソーラン祭りを開催中。
私の子ども3人、これにすっかりはまってたときがあり、それで介護福祉士そしている息子は大阪チームの代表の一人として札幌へ行ったこともありました。
今年は2万7千人もの参加者とか。だからこれをみて懐かしく思い出しました。
ちなみに私自身は1993年10月、大阪の御堂筋パレードで素人珍首領（ちんどん）130人大行進を企画して出たことがありますよ。親子して血は争えない。奄美大島出身ですからやはりラテン系なんでしょうね。
10（月）再び唐津→高速バスで福岡。そしてまたピーチ航空で関空へ。いわゆるLCC,安売り航空の会社はANAなどと違って、昨年10月にできた第２ターミナルから離発着します。そして出発30分前にはピシャッと締め切ります。関西空港が拠点ですから、到着したら機内アナウンスは必ず関西弁で『ホンマ、おおきに！』と言ってくれますよ。
今夜は笑い学会理事会です。最初に書いた20周年記念事業の原案を理事会に提出してゴーサインを出してもらいました。
今月末に出る笑い学会新聞でもPRして、各支部で実施する日や会場を早速、手配してもらい講師の公募にはいる段取りです。私は立場上、できるだけすべての会場に足を運びビデオで記録を残し、ときには講演もする予定でいます。来年夏までは元気で東奔西走の日々が続きそうです。
13（木）毎月第2.4木曜の朝7時半から西梅田のハートンホテルでいろんな方々のお話を聞く梅田朝飯会があります。
半世紀前に誕生した東京丸の内朝飯会に端を発し、転勤で大阪に来た方々が関西でも同じような交流会ができないかとスタートして30年くらいかな、
そこで笑いと健康についてお話したのが縁で定期的に通っています。今日はマジック・マイスターという会社の大谷芳弘さんが会社のPRをする手法を教えてくれました。
若いときから得意だったマジックを会社のPRに使うという会社はきっと彼だけでしょう。
またプレス・リリースといってお金をかけずに新聞に書いてもらう書き方も伝授してくれました。A4サイズで、記者が食いついてくる書き方とはというのでたくさん、見本を見せてくれました。
マジックと会社のPRの共通点は楽しいサプライズだというのです。こんど新・笑いと健康講演会について新聞社に情報を提供しなさいといわれていたので、その大きなヒントをいただきました。
14（金）朝から診療、当直して土曜朝早く、新幹線で東京経由で信州、佐久平へ。
15（土）今日は明治天皇の孫で、以前、世界でもっともたくさん世界の要人のインタビューをした女性といわれた中丸薫さんと立花隆の『臨死体験』という本で死亡体験者（30分間、脳も、心臓も呼吸も停止してそれから普通に生還した体験を持つ）として紹介されている彗星探索家の木内鶴彦さんの講演と対談を聞きにいきました。
以前から佐久の方々とは交流が深く、信州でもくるみの名産地である佐久平にしかないのが、くるみそばです。
これを予約してもらってお昼にいただきました。くるみをゴマのように摺ってその中にそばつゆをいれていただきます。くるみの香り、味で天ザルを食べてるような感じで満腹感がでます。
午後1時からまず地元の木内さんが2009年の皆既日食のとき、日本から30人の日食ツアーを募集したら600人の申し込みがあり、おまけに天気は最悪。当日はどしゃぶりという状況。木内さんのせいじゃないのに、気が弱い？からえらいことになったと思っていたらその時間だけ晴れて、日食が見えたのです。気が緩んだとたん、ストレス性胃潰瘍が穿孔、胃にアナがあいてすぐ下の血管とつながり5000ccの吐血をして死亡しました。
30年前の臨死体験ではわからなかったのですが、今回はすぐに自分は死んだということがわかり意識体がからだから抜けたとたんに、自分のまわりにいる中国人の医者の言葉がすべて理解できたそうです。でもなんとか止血に成功して輸血してまた生き返ったとたん、中国語がわからなくなったとか。
以心伝心ということもほんとにあるんだということがこの話からでもわかりますね。そしてこれは天文学の世界では常識ですが、2124年8月14日に太陽をまわる彗星が地球に7万ｋｍまで再接近するんだそうです。(ちなみに地球と月の距離は38万ｋｍ、その四分の一ですからすごく近いですね)そのときもしかしたら、地球の引力で地球に衝突するかもしれない。そうしたらすごい量の砂やチリが空中にまいあがり太陽の光をさえぎり地球は気温が低下し、植物は育たず動物は死滅、人間も生きてはいけない可能性がとても高くなるということが考えられ、それを映画にしたのが『ディープインパクト』で、そのなかにでてくる少年のモデルが木内少年だそうです。
また中丸さんは国際政治の裏情報をたくさん知っていて、ロックフェラーがロス・チャイルドグループにほとんどノックアウトにされてるとか、地球が今年の初めから5次元上昇しているとかかなりスピリチュアルな話もありました。
佐久のお土産はテレビで最近みた、地元ビール、最近はクラフトビールというらしいのですが、「ヨナヨナビール」というのがあるけど探してとお願いしたら、なんと6本もケースでいただきました。対談を聞いて4時41分の新幹線で軽井沢高原ビールでいい気分になりながら、上野から浅草へ。笑い学会関東支部の例会のあとの2次会に合流して旧交を暖めました。
16（日）今日は横浜の県民共済みらいホールへ。300人のガン闘病者の方々が一堂に会し、初めての方は本当に末期ガンから生還した方がいるのだろうか、この目で確かめたい。ガンセンターではみたことないからと半信半疑の思いで来ていました。3年ぶりの第4回ウエラー・ザン・ウエル学会へ参加しました。
抗がん剤で殺されるというショッキングな著書を出された、船瀬俊介さんにも久しぶりに再会、新刊もたくさん購入しました。
それから手当ての第一人者、市川加代子先生もお隣に。
3月まで新潟大学大学院の教授だった安保徹先生も昨日、講演されました。
今日はガン患者の代表でNPOがんの患者学研究所の鎌田進さんがもう40名を超えるガンの自然退縮者の方々を代表して、この言葉はなにもしないで治ったように誤解される。それぞれがそれぞれのやり方をみつけてこの快挙になったのだから自助退縮という言葉がいいのではと提案しました。確かにその通りだなと私も納得してこれからはこの言葉を広めていこうとおもいます。
最後にその治ったさんたちが川竹文夫代表からなおったさんバッジを授与され感動的なシーンが続きました。
最後に川竹代表が、そのライフスタイルを維持しないとせっかくつかんだこの幸せが長くは続かないよと勝ってかぶとの緒をしめよというようなお話しをされました。
7月27日は新潟で開催されます。お近くの方はぜひ参加して自分の目で確かめてください。
クリックすると拡大してご覧いただけます。
終わって品川で胎内記憶の池川明先生らと一杯やりました。写真で手前にお金がおいてあるのは、集まった方々はみな先生。お互いを先生と呼ぶのはやめよう、もし先生と呼んだら100円罰金というルールにしました。つい口癖で呼んでしまってこれだけたまって最終会計が、頭割りにして安くなりました。これはなかなかいいアイデアですよ。
面白いネタもたくさんもらいました。
17（月）そういえば昨日は父の日でした。帰ってみたら娘二人からのプレゼントが届いてました。それを着てさっそく写真メールで送りました。こんな点はメールは便利ですね。
18（火）大阪にある日本メンタルヘルス協会での講演です。ここの代表は衛藤信之先生で私は最初の３期生。
いまでは30期ですからもう20年で今では東京、名古屋、福岡でも講座が広がっています。吉本風心理学講座でおすすめですよ。
その外部講師として時々講演をさせてもらっています。このためだけに毎回、あたらしいパワーポイントを作り直し、新しいネタで話をしています。今回は最初に、産婦人科医として子宮頸がん予防ワクチンの恐ろしさ、副作用を映像で紹介してお上のいうとおり何も考えないでしたがってると大変な目にあいますよ。自分でどんなものも考えなさいという話をしました。
19(水) 今日は愛知県豊橋で東三河地区の養護教諭の研究会での講演です。食を変えると人生変わるというテーマで、子どもだけで作る弁当の日の話をする前に、この言葉を聞いたことがある人と質問すると、誰も手を挙げませんでした。もう何年もこちらでやっていて全国でもう1300校を超える小中学校で実施されているのでもうたいていはの人が知ってると思い込んでいたら、こんな地域もあるんだと驚きました。
20（木）定期的に食を考えるおむすびの会です。また新しい本を紹介してもらいました。真山仁さんの『黙示』、もうひとつは『まず種から始めよ』です。京野菜は800年、タネを守り続けてきたものと思っていたら、とんでもない。どれもこれも今では外国産というのです。
21（金）朝から24時間、診療と当直。
22（土）香川県から弁当の日提唱者、竹下和男先生が大阪ガスのショールーム『ディリパ』を会場にして土日に講演、シンポジウムを行いました。茨木市の保育園での取り組みの写真をどうぞ。
2,001年に香川県滝宮小学校校長に赴任したときから、竹下先生はこんな形で子どもだけでつくるお弁当の日をスタートさせました。そのスライドショーをどうぞ。
23（日）今日もモノレールに乗って大阪千里万博公園にあるディリパで竹下先生のお話、子ども達が作った昼食おいただき、午後から弁当の日を実践している施設の発表を聞きながらのシンポジウムです。
午前中は竹下先生の講演、同じ時間には小学生が150人分のごはんとみそ汁、ふりかけを実際に作りおもてなしするという、それを私はビデオにおさめました。
お米を洗うとき、水を替えてこの色になったらOK,そんなふうに教えていました。
ダシをとった鰹節を使ってフリカケもつくる体験もありました。
お昼をいただいたあとは実践校の発表です。途中で昼食をつくってくれた子ども達も参加してくれました。
茨木市大池小学校での取り組みが担任から報告され、子ども達から次はいつやるのとせっつかれたほど、子ども達がのってきたとか。
そして卒業記念になにかを残すのが恒例ですが、この子たちは弁当を並べてこんな字を残したそうです。
弁当の日の影響はすごいですね。
26（水）当直あけで貝塚から関空へ。
7時15分発のピーチ航空（LCC低価格航空会社）を7使って6800円で福岡へ。今日から関空→石垣島への新しい路線ができたので、それも2980円ですよ。こんなギャルがいっぱいでした。
27（木）前日から翌朝まで佐賀県唐津で当直。赤ちゃんをふたり取り上げました。
テレビのニュースで面白いものを紹介。アメリカでも100歳を超えたおばあちゃんがスカイダイビング。
それから海外では日本食がブーム、それは知ってますね。それで日本酒、日本茶の輸出が伸びているんですよ。国内ではどちらも低迷、でも海外ではすごい。でも100年前は日本の輸出は生糸についで2番目が日本茶だったことは知らないでしょう。
こんなステキな写真が
今月のおすすめの本はこれ《ランドセルの俳人》
今月もほんとにいろいろ体験をしました。明日からはいよいよ7月、世界遺産となった富士山山開きです。
そして今年も後半戦ですね。たくさん楽しい思い出を作りましょう。
読んでいただきありがとう。