2012年 6月5日
『4月のつぶやき』
風薫る5月、大型連休は恒例の産科当直、これも岡山のクリニックの当直室で4月22〜25日までの東北ツアーレポートを書き、いつものつぶやき4月を振り返っています。今年の春ほど桜を堪能した春はありません。
京都の原谷苑、大阪の造幣局の通り抜け
、そして大河原の一目千本桜、日本三大桜のひとつの滝桜
そして福島の花見山など日本の春はほんとにいいなを実感しました。
また21土曜には第7回日本健康むら21ネットで世界的免疫学者、安保徹先生の講演でがんが発生するのは生物の発生、進化とエネルギー産生装置の視点から説明し、がんの育ちやすい環境は低体温と低酸素状態だから体温を上げ呼吸をよくすればガンの進行を抑えることができるという非常に画期的な示唆を教えてくださいました。
22日曜から14人で伊丹空港から仙台へスタート、石巻から気仙沼から一関。そして世界遺産の中尊寺、一目千本の大河原の桜や福島の桜を見てきました。また本業としての産科当直も唐津、岡山、泉州貝塚の3ヶ所で10人もの赤ちゃんを取り上げました。また友人たちと別府の砂浴、黒川温泉の渓流で森林浴も体験しました。
それではさっそく4月の思い出をひも解いてみましょう。
1（日）前日遅く東京、浜松町のカプセルホテルに投宿。午前中はおのころ心平さん主催のがんの代替医療についてガン治療の大家、帯津良一先生と対談。
なんとその場に断捨離で有名な やましたひでこさんも。
午後からは彗星探索家 木内鶴彦さん主催の太古の水によるガン治療の報告会の会合です。
場所は千駄ヶ谷の日本青年館。初めてＪＲをおりて歩いて行くと神宮球場、昭和19年雨の中の学徒動員のニュースを見た方もあるでしょう。学生服に銃を肩に行進する姿、何度も見たので私の中には神宮球場という名前が飛び込んできただけであの映像がよみがえります。ここだったんだとシャッターを切りました。
そのそばに日本青年館があり、（有）フルーツティが木内さんの指導で販売している１ミリリットルの太古の水を1000ccの水にうすめて毎日飲んだり点滴したりして、改善した例を数名の医師が発表してくれました。
ホメオパシーという治療と考えたらいいということです。また床づれ（褥創）にはとても効果的という話もありました。ちなみに木内さんは立花隆の臨死体験の中に出てきます。東京医大のカルテを調べて、立花氏は彼を死亡体験者と断定しました。
だって脳も心臓も呼吸も30分以上止まった状態から蘇ったのですからね。そしてお花畑も何も見ないで15000年前の世界にタイムスリップしてそこで見つけたのがこの太古の水なんです。いま50代ですが3年前にもまた2回死んで蘇ったのです。今回は中国で胃の中に大量に出血し心停止。彼は以前の経験からあぁ死んだなと自分ですぐわかったそうです。ただ1回目と違って死んで魂だけになったとき、まわりにいる中国人医師たちの話している内容がすべてわかったということだそうです。でもすごい名外科医が北京から派遣され手術、輸血で救命されもどったとたん、中国語がわからなくなったとか。
関心のある方は著作『生き方は星が教えてくれる』をお読みください。また東大救急部の矢作直樹教授が昨年9月に出した『人は死なない』もどうぞ。
4月1日はエイプリルフール、必ず東京新聞を買うことにしています。2000年からこの日のために毎年、1年かけてあたためた記事を書いて読者を楽しませています。
ちなみに2000年の最初は『きんさんぎんさんは実は三姉妹。どうさんという妹が小さいときブラジルにもらわれて行き、いま107歳』とか、東京湾で石油を発見など。2年前はあまりに偽装のニュースが多いので、嘘みたいなホントの話を見つけて掲載してくれました。
昭和25年から2年間、日本でも女子のプロ野球球団があったという話や江戸末期、佐賀鍋島藩の家老でキリシタンがいて有能なため藩主はこれを認め、明治になってずいぶん活躍したという実話を掲載していました。
今年はこれ高速増殖炉もんじゅのパロディですね。大阪の君が代斉唱の口パクのニュースをうまいパロディにしましたね。秀作です。
3（水）朝のＮＨＫＴＶ朝イチでうつを客観的に診断する方法の開発を紹介していました。これまでは問診で決めていたのが、じつはうつではなくそううつ病、最近では双極性感情障害、つまりそうとうつを繰り返すタイプであったのが光トポグラフィー検査によって病気のパターンが客観的にわかるようになり薬が変わって改善した例が報告されました。DLPFCという場所と偏桃体という場所で異常がでるらしく、今後、診断に多く利用されるとか。
4（水）おむすびの会の臨時版を大阪の新世界、通天閣の下の三好（味よし、値段よし、笑顔よし）という中華料理店で食に関心のある方々が集まりました。弁当の日の竹下和男先生をお連れしたら、ここのふかひれスープをべたほめ、こんなに美味しくてこの値段と驚いたとか。
この店の隣に更科そばの本店もありました。
7（土）前日は泉州貝塚で当直し、9時の新幹線で博多から唐津へ。
市役所は城跡にあり桜が満開。
9月曜の朝まで3人の赤ちゃんを取り上げました。
テレビでは毎年恒例、富山のさくら祭チンドンコンクールの映像。むかし行ったのでとても懐かしいです。
9（月）大阪環状線の福島駅、私の事務所のある野田駅のひとつ大阪より、ここはラーメンの激戦区。とくに有名ということで行ってみました。
10（火）朝からいいお天気、京都の原谷苑の紅枝垂れを見に行きました。
地下鉄北大路で下車、南6番出口の地上に上がると大谷大学の前のタクシー乗り場です。ここから10分あまりで金閣寺のそば、衣笠山の原谷苑へ。
例年4月中旬に行って見頃なのですが、今年は梅も桜も1週間以上遅れていました。でも連翹、吉野つつじ、しゃくなげなど春を告げる花が咲いていました。
例年より花が遅いので、足を延ばして地下鉄東西線で小野で下車。小野小町が住んでいた随心院のあるところです。ここから歩いてすぐのところに勧修寺があります。
ここは京都市指定名勝庭園のひとつ、入口の前からこの通り。
中へ入るとこのとおり。
ついでに醍醐寺へ。
十分に堪能して再び地下鉄で市役所前で降りて、ホテルオークラ京都の２階の通路へ。
ここはユーモア書家、南久美子さんの常設展示があるんです。いろんな干支、いかが。
午後からは一月前にできた京都水族館へ。
11（水）一月前に原谷苑のお花見を決めていた友遊会がこの日です。でも天気予報で曇り、雨ということで早めに原谷苑へ。
9時の開門と同時に入りました。最盛期の土日は1500円なのに、まだ今年は３分なので500円です。でも曇りのうちにいつもの明るい遺影撮り、次の昼食の場所へ。
嵐山電鉄で終点の嵐山下車。天龍寺の前を通り、鯛飯HANANAというお店です。ここの活け花サラダがすばらしい。
冷たい氷の中にスティック野菜がありアルコールランプで暖めたアンチョビソースでいただくというなんとも京都ならではのメニューと鯛飯御膳にみな大満足。
傘をさしながら天龍寺を見て再び嵐電で四条大宮に出てタクシーに分乗して水族館へ。
昨日、見ることができなかった3時からのイルカショーを楽しみました。雨のため今日は大変な人出でした。
夜はそのまま大阪日本橋のワナカで童謡の会へ。連日、多忙な日常でした。
12（木）朝7時半からの梅田朝飯会は多読術のお話。
山梨県富士吉田にいる初孫みゆちゃんがママと一緒に里帰り。今日は朝から上天気で、30年ぶりの動物園です。ビデオ、カメラを構えて3時間、よちよち歩きを追っかけ日にあたるとさすがにくたびれました。
夜は笑い学会の理事会、今年の総会は7月21−22の土日で新潟支部主催です。
13（金）大阪市内で当直
14（土）朝の新幹線で博多から唐津へ。16月曜の朝まで当直です。
15（日）お昼のテレビで新刊『はなちゃんのみそ汁』で有名になった安武はなちゃんが紹介されていました。乳がんが再発、余命半年と宣告されママは5歳のはなちゃんに徹底して料理を教えたのです。ママとの約束、毎朝、お父さんと自分のための朝食を作ります。あれから4年、いまではお弁当も。ぜひお読みください。
お天気が良かったのでお昼から病院の自転車で唐津の町をサイクリング。
ユニークなラーメン屋を見つけました。ごぼうのテンプラは絶品でした。
16（月）朝早く唐津から福岡空港へ。そして東京です。
今日は中川希望塾の年1回の総会が白金のシェラトン都ホテルで開催されました。名古屋の塾生から講師として紹介され私の講演は8月27月曜の夕方です。
歴代の講師と名刺交換、40年前、赤軍派と浅間山荘事件で対峙したもと内閣安全室長佐々淳行氏、アマゾンに通って現住民と一緒に生活してサポートしている南研子さんなどそうそうたる方々がおられました。
17（火）午後から森美智代鍼灸院へ。そこでニューヨークのヒーラー、小林健さんとお会いしました。
ユダヤ系の秘法や新潟の本草閣という東洋医学などいろんなものを身につけ、現在70歳、渡米して30数年になるそうです。
2年前に亡くなった甲田光雄先生から毎晩メッセージが来て日本に行き森美智代さんの痛んでる場所がどこどこだから治療しなさいという指示が毎晩きてたそうです。そして診察したらメッセージの通りだったとか。ヒーラーどおしのすごい話です。ヒーラーでも治るものは治る、治らないものは治らないとか治療には患者と治療者の相性がとても大事ということでした。結局、『氣』ということなんですね。だから笑いという人を元気にするのはとても大事なんだというお墨付きをいただきました。
18（木）夜〜20（金）朝まで今度は岡山で当直。ふたり生まれました。
20（金）夜、明日の健康むら21ネットの前夜祭です。新潟の安保徹先生、奥出雲市長の速水雄一さんや役所の方々、そして関係者が年に一度集まって懇親を深めました。
21（土）健康を農と食の現場から考える集会、それが第7回日本健康むら21ネット。
最初は故甲田光雄先生が主催して超少食でいろんな難病を治した症例報告から始まりました。
今回は安保徹先生がガンについての考え方を講演、
続いて日本綜合医学会の渡辺昌先生が、薬を使わない糖尿病の治し方をお話されました。
午後からは福島でかやぶき屋根の下で18年も生活していたところに福島の放射能汚染で、かやぶき屋根は除染がむつかしいといわれ孫たちを呼べない現状を境野米子さんがお話になりました。
最後のシンポジウムでこれからの日本の未来を考える討論がありました。健康法について質問された方がいたので、私も人は一人一人遺伝子が違う、民族でも日本人は欧米人と違って糖尿病になりやすい遺伝子がある。だからみんなにあう健康法を教えてという質問は意味がない。自分でいろいろ試して自分で見つけるしかないと話しました。
22（日）〜25（水）東北ツアー、被災地にも桜は咲くんですよ。
1年たっても仙台空港周辺は誰もいない、寒風だけがさえぎるものもなく吹くだけ。
あの名勝 松島だって水がきたのですから。
さらに石巻に入ってもこの状態。
今回の死者1万6千人のうち、6千人近くが亡くなったのが石巻です。その現場を見下ろす日和山の桜です。
そこからさらに原発のある女川はビルが根っこからなぎ倒されて今でもそのままに。
7割の小学生と先生が津波によって亡くなった北上川沿いの大川小学校には祭壇がありました。
さらに行くと南三陸町の防災庁舎、この上まで波がきたのです。
このビルの上にはいまでも車が今夜の宿は岩手県一関の農家民宿、そこで被災した保健師さんの話を聞きました。
翌朝は気分転換に世界遺産、中尊寺へ。芭蕉像と記念写真。
カタクリの花がいっぱい）ここは紅梅、桜はまだ10日先かな。
ここにゆめやかたという蝋人形館があるのは意外と知られていません。一見の価値あり。
仙台にもどり遅い昼食。駅中の寿司通りで美味しい貝もいただきました。
夜は34年も続いている歌声喫茶『バラライカ』でカラオケと違ってみんなで一緒にアコーデオンに合わせて歌いました。
翌日はまずキリンビール工場見学。ここだってこれだけやられてやっと再会したのだとか。地図でもわかるとおりすぐそばが海ですから津波をもろにかぶったのだそうです。
ここからマイクロバスは一路、南下して白石川のほとり、大河原一目1千本さくらを見に行きました。
8ｋｍですから壮観です。こんなワンちゃんも
さらに足を延ばして郡山の近く、三春町の滝桜です。樹齢千年とか、見事です。
この日の宿は福島市の名湯、飯坂温泉です。昨年末までここは避難者を受け入れていました。やっと営業再開したとか。地元の方々とここでも交流しました。
25（水）最後の日は花見山です。ほんとうに花の山でした。
今年ほど百花繚乱の春を満喫したことはありませんでした。
22-25の詳細は旅日記をどうぞ。（旅日記はこちら→）
26（木）7時半から朝飯会、今日は1月に続いてモンゴルツアーの話をパワーポイントとDVD映像を使って私が1時間半、お話しました。
せっかくだからモンゴルの夏用の衣装をつけてこの夏のツアー（8月17〜24日）のPRや、大阪市鴫野にあるモンゴル料理店、モンゴルゲル（大阪市鴫野 ＴＥＬ：06-7503-7352 火曜休）の紹介もしました。
急いでみんなと一緒の朝食をすませ11時の新幹線で愛知県豊橋での講演です。終わるなりとんぼ帰りして夜はおむすびの会。食の情報交換でした。
27（金）午後から兵庫県赤穂市で講演。終わって福岡へ。同期生と久しぶりに歓談。ゴマサバだけを扱う店『真』（まこと）で玄界灘のゴマさばの刺身、塩焼き、最高です。
28（土）同期の連中と特急で別府へ。ネットで調べた海の音を聞きながら砂浴ができるところがありました。
久しぶりにさっぱりした汗を流して大分経由でJR湯布院へ。30分の待ち合わせでやまなみハイウェイを走る高速バスに乗りました。福岡に住んでいた20代、ずいぶん通った久住の山々、飯田高原、牧戸峠などを思い出しました。
瀬本には寒緋桜が1本だけ満開。
夕方黒川温泉へ。温泉街から車で5分、ちょっと離れたところの宿に入り、渓谷美を堪能しました。
料理も最高、翌朝のバスで杖立、日田を経て福岡へ。ちょっといい旅。福岡は連休のどんたく一色でした。
30（月・祭）今日はeクリニックに上海の中医、孫先生がおいでになり上海でのガン治療の実情を通訳つきでお話されました。
中国でも食の欧米化で乳がんが増えているということでした。西洋医学だけにこだわらず温熱療法を保険で積極的にやっているりんくうタウンの中の特区で治療している先生方や気功と食でたくさんのガン患者さんをよくしている方々などみな、いろんな方法でがんばってる実情を見聞きすることができました。
5月の連休は唐津と岡山で5泊6日の連続当直です。その間にこうして原稿を書く時間ができてます。読んでいただきありがとうございました。