スマイルのぼり－ノボリンのつぶやき　2009年7月のつぶやき

　のぼりんのつぶやき

2009年　10月6日
『8月後半～9月のつぶやき』

5月のゴールデンウィークに続いて9月の大型連休、シルバーウエークをみなさん、いかがお過ごしですか。
こんな大型連休はもうしばらくはないそうです。次回は6年後とか。
８月のモンゴルの旅から早や一月、このつぶやきの旅日記にモンゴルツアー報告を書き、そろそろまたこの１ヶ月の写真もたまってきたので、9月19（土曜）からの連休は幸い、岡山で当直ですからその写真を見ながら、またこの一月を振り返ります。

　季節は9月の下旬、お彼岸すぎると『ちいさい秋』を各地にみつけることができます。

そんな中で稲刈りしました。

8月のお盆の後は恒例のモンゴルツアー、今度で9回目です。
帰国してすぐ詩人、里みちこさんの毎年恒例、神戸の詩語り展の最終日に行き、次の日は鹿児島講演、翌日は宇都宮で講演、そして和歌山県那智勝浦に笑い学会理事研修会のあと岡山へ。
これで8月が終わり、9月は四国、愛媛県の西条、翌日は岡山でターシャ・デューダ展を見て、秋田県の大館、それから弁当の日を始めた竹下和男先生の講演会に参加、翌日は東京で五年生存率は数字がないとガンセンターでいわれた悪性の肺ガンから生還して十年すぎた樋口強さん。彼は社会人落語協会理事として自分の体験を落語仕立てにしてしゃべる『病院日記』をひっさげて毎年9月、東京でガンの患者とその家族だけを対象に招待する『第9回いのちに感謝の落語会』に参加して日帰り。
そして山口県の防府、湯田温泉。そしてシルバーウィークは全部、岡山で当直。もちろんこの間に本業としてのお産の当直、麻酔科医として帝王切開の麻酔に日帰りで名古屋まで4往復など、書かないけど、その仕事をしてこの一月で赤ちゃん誕生に10数名、立ち会ってます。赤ちゃんがプラスの気をくれるから元気なんですよ。
ということで早速、8月後半からはじめます。

このつぶやきの中の旅日記に今年のモンゴツツアーの報告を書きましたから、今回の8月のつぶやきには、あの報告には出さなかった写真をたくさん掲載しましょう。とにかく千枚くらいある中でやっと選んで260枚くらい使いました。それ以外の写真をどうぞ。
8月18（火）関空からミヤット・モンゴル航空506便でウランバートルに直行します。7月と8月は関空と成田に直行便があります。一日一便、ウランバートルから日本へのお客を運び、その足で日本からまたウランバートルへ飛ぶということで、ツアーも多くは火曜に飛んで火曜に帰るという7泊8日が多くなります。
日本から北西に時速900ｋｍで地球の周囲の10分の１を一気に飛んで、日本海、韓国から中国の上空を飛びウランバートルが近くなって初めて緑が眼下に広がり、まもなくウランバートルの町が見えてきます。

そのままテレルジ国立公園内のツェベクマキャンプへ。ここで2泊です。夕食は肉汁のいっぱいつまったモンゴルの料理などをいただき、その後にはプロの馬頭琴奏者による演奏がありました。

一夜あけるとごらんのとおりの景色、

朝食も乳製品オンパレードです。

今日一日は時計のないのんびりした大自然を楽しみました。緯度は北海道の北、サハリン（樺太）と同じですから、影が長いのです。標高は1400ｍ、気温は昼間は25度、夕方は10度くらいでさわやか信州という感じです。

国立公園内には亀石という奇岩がありました。

20（木）午前中は毎年の訪問先、国立孤児院のサマーキャンプ地へ日本から文房具、おもちゃなどをダンボールにいれて直接、手渡しに行きます。するとお礼に孤児たちがこんなおもてなしをしてくれました。

その後は外に出て輪になってダンスなど一緒に楽しみました。
もり・けんさんはハーモニカ、私は毎年、アコーデオンを持参して一緒に歌い踊ります。ふたつの国の共通の歌が日本の鉄道唱歌のメロディで『フムントゥル・ドフトン』という女性解放の歌になって踊りの曲になってるのです。

シベリア抑留された日本兵の方々のうち1万数千人はウランバートルに連れてこられて、ここの国会議事堂やスフバートル広場の建設に従事させられ、空腹と寒さでかなりの数の日本兵がここで命を落としました。そんなことはあまり知られていません。
そして日本では孤児はずっと少なくなりましたが、ここモンゴルの孤児院にいる孤児、その本質は親に抱かれたことのない子どものことです。少ない先生ではこれだけの孤児はとても抱けません。平等ということから誰も抱きません。でも孤児たちは抱かれたがっています。親の代わりの抱いてくれる人を求めています。だから我々がくると最初から最後まで抱かれっぱなしの子どももいます。その表情は実に嬉しそうです。

楽しいひと時を過ごし、ふたたび草原を走って次の宿泊施設、風の旅行社直営のツーリストゲル、ほしのいえのある草原へ向かいます。途中のトイレはこういう光景ですね。

夕方、大きな虹がでました。

夜はここのスタッフが遊牧民のダンスと馬頭琴の演奏をしてくれました。

我々もお返しにモンゴルの歌を覚えて演奏したら、彼らも歌ってくれました。

草原の夜明けです。

今日から二日間は乗馬三昧で広い草原を1時間も2時間も駆けるのです。

モンゴル人スタッフのところには生後4ヶ月の赤ちゃんがいました。日本人と同じ顔でしょう。蒙古斑もあるんです。

22（土）弓の競技を見ました。民族ごとに衣装が違います。女性もいます。

そして子どもたちはこんな幼いときから馬に乗ってます。白い馬は目立ちますね。

23(日)　大草原からウランバートル市内へ2時間あまり、60ｋｍ草原を走って市内でショピング。『GOBI』というカシミヤ工場の直売店があります。そこではこうして馬頭琴、洋琴の演奏もしていました。
日本からわずか4時間、終戦直後の日本の風景があります。今の日本が失ったもの、今の日本の子どもたちのひ弱さが見えてきます。朝青龍のハングリー精神もここから生まれたというのがよく理解できますね。

25（月）友人の里みちこさんがもう7年、毎年、JR神戸の南出口にあるHDC地下１Fで自分の作った詩を展示して詩語りをやってます。

もったいないをテーマに捨てられるものをもう一度生かすということで、ごらんください。これは牛乳ビンのフタで作った作品です。　作品の一部です。

27(水)鹿児島に飛び、

28（木）鹿児島空港から羽田に飛んで、それから高崎線で深谷駅で降りました。

駅前にあったのが明治時代、日本にはじめてヨーロッパの銀行制度を持ち込んだ　渋沢栄一氏の出身地でした。

それから迎えに来てくれた友人の車で1時間、あの有名な国定忠治の里です。

28(金)　JR国定から1時間くらいで小山、ここから東北新幹線で20分、宇都宮で講演。
地元の友人が連れて行ってくれたところが本格的なインド料理の店、インドの人がオーナーです。いわゆるナンというパンを焼く窯の内側にはりつけて焼くんですね。

　30(日)　これも毎年、恒例の日本笑い学会理事研修会で今年は和歌山の那智勝浦です。大阪から3時間半、海のそばをゆれながら走る特急オーシャンアロー号、夏休みも終わりとあってガラすきでした。

まわりはもう稲刈りです。
9月といえば、やっぱりサンマ、秋刀魚です。毎年、この頃になると氷をいっぱいつめて福島県いわき市の友人が箱いっぱいにナマ秋刀魚をつめて送ってくれ、美味しくいただきました。

9月3（木）四国の西条医師会で呼ばれて一般市民のための健康講演会です。ここは四国一の霊峰、石槌山の登山口なんですね。

　5（土）朝8時50分、伊丹から名古屋の上空、そして新潟から秋田とわずか1時間10分
、ひとっ飛びです。遠くの雲の上に顔を出した富士山、どこから見ても突出してきれい。

大阪でるときはまだ残暑で汗ばんでいた肌でしたが、秋田空港におりたとたん、秋の風でさわやかでした。そこで目に付いたのがこのポスター！大阪は近い！目と鼻の先というキャッチコピーでした。

そして秋田空港の壁にはこんな写真も。秋田のナマハゲですね。

リムジンバスで40分、秋田駅前に着きました。地元の方がお昼に連れっててくれたのが、駅ビルの中のお店で『ひない屋』、比内地鶏の親子丼が絶品とか。

明日の講演会場は比内地鶏の本場、秋田の北1時間半の大館市ですから、それまでの楽しみにして私はもうひとつの秋田名物、稲庭うどんのつけ麺をいただきました。

午後1時半から、もう18年も続いてる有機農業研究会の第18回食と農を考える会で講演しました。
新聞にもでたせいか、秋田の笑い学会の会員の方もお見えくださって、地元の昔話を語る会の会員が踊ってる写真を見せてくれました。事態は深刻なんですが、それを吉本風味でしゃべったところ、閉会の言葉でこれまで、この会で最初から最後まで笑いっぱなしの講演は初めてだったと言われて大いに意を強くしました。皆さん、きっすいの秋田弁ですが、笑いのツボはおんなしだと思いました。大館にいく特急は午後7時24分が最後ですから、それまで美味しい地酒にほろ酔いで乗りました。

夜9時前に大館駅に着くと、駅のホームにはワンちゃんの神社？　秋田犬ハチ公の生まれたところだったのです。

その由来を書いた説明文を読んでるとブルートレインが入ってきました。大阪から札幌へ行く寝台特急、トワイライト『日本海』でした。こんな時間に大館なんだ、大阪という文字がなつかしく、赤いランプの終列車という歌謡曲を思い出す光景でした。

大館名物がいくつも並んでいました。またハチ公物語のメロディが発車の時に流れるとか。

それから十和田湖、きりたんぽ鍋、比内地鶏などのポスターがズラリ。

タクシーで5分ほどでホテル、荷物をおいて近くの居酒屋に行ってみました。取れたてのサンマ、これは絶品でした。比内地鶏の刺身でもあるかなと思ってメニューを見たら、宮崎地鶏！、こっちのほうが刺身としてうまいのかな？　そういえば偽装問題もあったしと複雑な思いでした。

あくる朝、ホテルの最上階にある朝食会場からみると、大館の町が一望できます。遠くに丸くて白いドーム、これは樹林ドームといって今日は子どもたちに秋田杉の加工体験イベントをやるというのが、地元紙、秋田魁（さきがけ）新報に載ってました。
ホテルに隣接する物産館にいってみると、リチャード・ギア主演、映画『HACHI』のポスターがいくつもの秋田犬のポスターに混じってありました。もちろん『忠犬ハチ公物語』の本も。

それから有名なのが、秋田杉でできた『曲げわっぱ』、お弁当箱、ぐい飲み、その他、いろいろに加工できるスグレモノです。

それから比内地鶏のダシ、畑のキャビアといわれるトンブリ、そして『秋田こまち』、きりたんぽ鍋の材料などおいしいものが秋田はいっぱい。講演に行く前に、近くの『秋田犬会館』というところを訪ねました。

昭和28年に社団法人、秋田犬保存会というのができ、全国に５０ヶ所、海外にも台湾とアメリカのL.A.にも支部があるんですね。

もとはといえは山猟師（マタギ）の片腕として、熊を射止めるのにベストパートナーということで、大館イヌというここの地方犬が、東京大学の上野英三郎教授のところにいき、飼われてまだ2年たらずのとき、ご主人(55歳)が脳卒中で急死した後、十年もの間、いつも渋谷駅にお迎えに行ってたのを、朝日新聞が記事にしたのが昭和７年。それで一躍、有名になり、前年に日本犬で最初に天然記念物に指定されこともあって、11歳4ヶ月で死んだ後、銅像まで作られました。
ところが戦争中、金属供出ということでハチ公像も持っていかれました。いま、渋谷の駅前にあるのは戦後、作られたものとか。そういえば平成１４年まで使われた2円切手が秋田犬でした。

また戦前、ヘレン・ケラーにも剣山号という秋田犬が送られたとか。

そして歴代、とくにすばらしい秋田犬がこんな風に、まるで歴代横綱の写真のように並んでました。

講演をするときには、地元の新情報を知って、話に盛り込まなければと思い、秋田さきがけ新報を買ったら、秋田出身の作家、内館牧子さんの投稿記事が一面に出てました。全国学力調査の結果、第1回から今回まで3回続いて秋田県は全国でトップの成績なんです。知ってましたか？
　さらにすごいのは体力調査でも秋田はトップなんです。

JA秋田北の女性部会会員1200人の前で講演して、開口一番、この記事からこんな子どもたちに育てたのは、皆さん方、お母さんとあきた小町のお米の力ですといったら大いに受けました。でも残念なのは、高齢者の自殺のトップも秋田など東北地区なんですね。

講演終えて、再び秋田にJRでもどりました。世界遺産、白神山地の登山口の駅や、二ツ井町にはきみまち坂という地名があって、以前、この名前にちなんで、恋文を村おこしとして全国に募集したニュースがありました。

そして大規模米作をやったことで有名な八郎潟、昨夜は暗くで見えなかったのですが、このとおりです。

そして秋田駅ビルにある『ひない屋』で待望の比内地鶏の親子丼をいただきました。

それから西武デパートの地下に稲庭うどんで最も有名な7代目佐藤養助というお店でまた、稲庭うどんをいただきました。しょうゆとゴマのふたつのタレで、どちらも美味しかったです。

秋田県出身の有名人、誰か知ってますか？　
往年の国民的歌手、東海林太郎さんです。駅前の観光案内書でこんなパンフレットを見つけました。東海林太郎音楽館（HP　TEL：018―823－5145・月曜休み）で2005年に開館とか。『赤城の子守唄』をはじめ数々のヒット曲を出し、直立不動の姿で歌う姿で他の歌手とは全く違う印象を与えました。戦後は直腸ガンで人工肛門だったとか。でも1972年に73歳で亡くなったのは脳出血が原因でした。

7(月)朝、7時の飛行機で羽田経由、伊丹行きです。そして羽田空港にはこんな新政権の顔ぶれを印刷したお菓子も売ってました。

10時過ぎに伊丹からリムジンバスで大阪駅へ。久しぶりにきたら阪急デパートがいったい、何階建てでしょうか、こんなに高く聳え立ってリニューアルしていました。

午後は太閤園で毎月水曜の大阪市内、日本橋の喫茶店『わなか』でやってる童謡・唱歌の会の拡大版を、ここ太閤園でもう五年近く、三ヵ月に一度、読売ファミリー主催でやってます。今回はインフルエンザの影響で人数が少なく、約百名のもと乙女たちが集まり、懐かしい歌を久しぶりに歌って若返って、免疫力をアップして帰りました。それはみなさんに医学的に説明しましたよ。2時間近く歌うと体温が上昇して免疫力があがるのです。インフルエンザウイルスを攻撃する免疫細胞の活性は、体温が1度あがると5倍、反対に1度下がると3割低下するんです。ガンが一番好む体温は35度、反対に高熱が続いたあとガンが消失したという例は数多くありますし、温泉をはじめガンの温熱療法は認められた有効な治療なんです。

　9(水)今日から新潟の友人で、ありがとうろうそくの小池孝男くんが大阪の心斎橋大丸に各地の物産展という催し物展に来るということで訪ねました。
絵ろうそくといって、とてもきれいなものです。

今年は新潟出身で新潟大地震を体験して『千の風に乗って』の作詞をされた新井満さんの後押しもあって『千の星』ローソクを考案して発売し地元の新聞でも紹介されたそうです。

　12（土）大阪の辻調理学校で、８月にも中之島公会堂で講演された『弁当の日』の提唱者、竹下和男先生が調理学校の生徒たちのために講演されたのでまた、聞きに行きました。

残された時間があとわずかとわかったとき、あなたは母親として娘に何を残しますかという実話を最初にスライドショーでみせてくれました。５歳の幼稚園生のはなちゃんのお母さんは乳がんが再発、あと半年といわれました。その５歳の娘にご飯の炊き方、味噌汁の作り方、洗い物、お片づけの仕方までお母さんは教えて半年後に逝きました。
５歳の花ちゃんは、帰りの遅いお父さんに夕食をが作り、置手紙をして寝てしまいます。泣きながらお父さんはそれを全部食べます。
あくる朝、それを見たはなちゃんは嬉しくなってまた作るねとおとうさんに話ます。今年の７月は、はなちゃんのママの1周忌、今年から、はなちゃんは小学1年生になりました。
この話のブログは「早寝、早起き、玄米生活」とキーワードをいれると検索できます。

竹下先生は来年3月で定年、今年の10月24（土）から26(月)まで高松市のホテル・クレメンツ（ANAホテル）でお弁当の日の大会を開催します。その日は竹下校長の中学校のお弁当の日で、中学3年生がその日、自分で作った弁当を見ることができます。
日曜は『弁当の日』に共鳴している助産師さん、内田美智子さん（大分県行橋市）の講演。月曜は滝宮小学校のお弁当の日です。いま百人くらい申し込みがあるそうです。ぜひ土日だけでもご参加いかが。
このアドレスで、竹下和男先生の講演の動画をみることができます。
http://aaa.news.coocan.jp/takesita/

　13（日）朝から東京へ。毎年9月の第2日曜は『いのちに感謝の落語会』が東京の深川で樋口強さんが開催し、ご案内をいただきます。がん患者とその家族のためだけ、まわりに気がねなく大笑いできるという場所を作る、それをもう、今年で9回もやってます。

樋口さんはもとはモーレツサラリーマン、42歳、厄年のときに悪性の肺ガンが発見されました。彼のもうひとつの顔は学生時代からずっと続けて今では社会人落語協会理事というセミプロ落語家です。
2003年の『第1回千百人集会』という末期がんから生還した百名がガン闘病中の千人にその体験を語るという会で、抗がん剤でしびれた足をかばいながら高座にあがり、病院日記というガン体験者でなければ話せない体験を落語仕立てにしてお話ししたのを聞いたのがきっかけです。
それから毎年、招待され参加してます。彼はガンセンターで三年生存率は１％、五年生存率は数字が無いといわれて今、十年をすぎたのです。400人を超える方々がこの舞台をめざしておいでになりました。

インフルエンザの心配でいつもなら満席になるところが、いくつか欠けてしまいました。1年間、これに出ることを目標に闘病してきましたという方々に、夫婦で開演前と舞台がはねた後、握手をして『お変わりありませんか』を声をかけます。ガン闘病者にとって今日が昨日と変わらない、明日が今日と変わらないというのは大変なことなのです。それをこの言葉にこめて挨拶をしています。

これまで4冊、その体験を本にしていてふたつはCD付きです。病院のナースにはとてもお世話になったということで医療関係のところにはボランティアででかけます。疲れ果ててるナースの方々を笑いで元気にしたいとの思いからです。

今年の八月に出たＣＤ付の新刊を紹介します。
この中のＣＤは昨年の「いのちに感謝の落語会」の中で口演された病院日記が収録されています。
日本経済新聞社から出ています。

終わったあと、樋口さんの本や私の新刊を出してくれた出版社の方と食事に行きました。東京駅丸の内には新しいビルができていて、そこの5階まで丸善という有名な書店があり4階に喫茶・レストランがあります。
驚いたことにハヤシライスは丸善の創業者、早矢仕（はやし）さんの考案したものでその名がついたということだそうです。もちろん今でも、これが本来のハヤシライスというのをいただきましたが、美味しかったです。

16(水)　四国の高松で助産院とデイサービスを一緒にした『ぼっこ助産院』のことが日経新聞四国版に掲載されてるとメールで添付してくれました。
開業して3年過ぎ、ここで生まれた赤ちゃんは三百人をこえたそうです。もちろん二人目もここでというお母さんも10数名います。若い助産師の研修もしたり、10代の生徒に性教育を現場から語る山本文子助産師は、全国でも講演でひっぱりだこです。（TEL：087－843－8255　HP：:http://www7.ocn.ne.jp/~inochi/bokko.html）

この日は山口県防府市の労働基準局主催の安全大会の講演でした。駅前に自由律の俳人、種田山頭火の生家がありました。全国を行乞の姿でまわりたくさんの句をのこしています。

地元のお菓子の包みにも
うしろ姿のしぐれていくか・雨ふるふるさと　はだしであるく・分け入っても分け入っても青い山・うららかな顔がにこにこちかずいてくる・・・

講演すんでバスで30分、山口市に向かいました。高校時代の同級生が湯田温泉で開業しているのを思い出し、2年ぶりに訪ねて夕食をともにしました。友あり遠方よりきたる、また楽しからずや　それを実感したひとときでした。

　17(木)朝早く、山口市から新幹線の新山口駅に向かうためのバス停に向かったら、中学時代に習った詩人、30歳で夭折した仲原中也（ちゅうや）の記念館がありました。湯田温泉の出身でした。今でもなんとなく覚えています。『汚れっちまった悲しみに　今日も小雪がふりかかる・・』、『冬の長門峡』というようなものが・・
口の悪い同級生が、わざと《なかはらなかや》と読んで、あいた口のしまらん名前だといったのを思い出しました。

地元の中国新聞を開いてみたら、11月3日のひろしま国際マラソンのＰＲの写真が出ていました。
昨年初出場の85歳の男性、高原泰五（やすゆき）さんの「ご長寿賞」をもらった写真です。

夜は笑い学会理事会に出席。

19（土）から岡山で当直、テレビで行楽地はすごい人出、高速道路は延々渋滞・・を見てます。やっぱり赤ちゃんはいいですね。

25（金）友人が奈良のイトーヨウカドーで『シャドーボックス』という同じ絵を重ね合わせて立体感を出すというアートの展示をやってるという案内をいただいて行ってみました。
アメリカで修業して奈良で教室を開いて15年、生徒さんたちの数多くの展示もありました。

　26（土）朝一番の飛行機で東京に飛び、浜松町で講演してすぐ品川から新幹線で京都で山陰線にのりかえました。待ち合わせの時間があったので土産物店に行くと、秋の京野菜がきれいに並べられ、それを使った飴が化粧箱に入ってうられてました。

京野菜の特徴は800年も前からその土地の種を守って作り属けているので、その土地の名前がどれもついてますね。賀茂ナス、伏見とうがらし、丹波栗、聖護院かぶらなど。

そして京都から1時間、ＪＲ日吉という京都府にある小さな農村の田圃に駆けつけました。以前から舞鶴で田植え、稲刈りを一緒にやってる友人たちと久しぶりの再会。さっそく私の分の刈り取る稲を残してくれてました。

それが終わって今夜の宿はナント、以前から知ってた友人、お地蔵様の絵ばかりを墨で描いている藤原仙人掌（サボテン）くんのご両親のお家でした。ここはWWOOF(ウーフ：お金のやりとりなしで食事・宿泊場所と力、そして知識、経験を交換する仕組み)という、民宿のような所に泊まって田舎体験をするという世界的な運動があるそうですが、それを数年前からやっていてこのように子どもや大人たちにも農業体験をしてもらうということをやっています。
おふたりの名前をとって節恵庵といいます。（http://www.setsukeian.net）