スマイルのぼり－旅日記　2016年ニュージーランドツアーレポート

2016年8月17日（水）～24日（水）

モンゴルツアーレポート

　　私にとって18回目のモンゴル。はじまりは2000年夏にハーモニカ奏者のもり・けんさんと一緒に行き、なぜか故郷に帰ってきたような懐かしさを覚え、
それ以来はまってしまいました。2005年からは風の旅行社の高嶋達也さんという添乗員とのコンビで14回、最近の４回はもり・けんさん無しのツアーになりました。

2001年に創刊したモンゴル発、日本語による雑誌「コンバイノー」の表紙ご覧ください。

日本の子どもと同じ顔でしょう！　我々の子どもの時の顔なんですね。だから懐かしいような気がするんです。
その情報誌によれば2011年には17.3％の世界が注目する経済成長率でした。地下資源の輸出に頼っていたのが、石油・石炭・レアメタルなど資源価格の下落で今年は1.4％程度まで落ちたのだとか。経済悪化を招いたのは与党・民主党の責任と6月29日の総選挙では首相も落選し定員76議席のうち、与党は一気に9議席にまで落とし、野党だった人民党が大躍進、第1党に躍り出たのです。民主党党首の大統領とのねじれで権限は低下するだろうといわれています。
そんな総選挙の2週間後に開催されたのがASEM（アジア欧州首脳会合）でその議長国がモンゴルということで安倍首相も7月15・16日にはウランバートルを訪れました。それで我々が日本人霊廟を訪れた時には首相の献花がありました。

ＡＳＥＭのため政府から昨年1月に開設されたばかりのトヨタ・モンゴル事務所に３ヶ月前から新車300台の発注があり、契約したのに会合直前にパトカー50台は購入するが、残りは不要。新車を10日間だけ借りたいという申し出があったので断ったとか。日本では1日でも乗ったら中古車だが、モンゴルでは3年間の使用までを新車扱いとするらしい。
また7月には国立オペラ劇場で八代亜紀さんがモンゴル人歌手とのジョイントコンサートを開催、そのときモンゴル国旗の紋章を染め上げた着物姿に会場からは大拍手でモンゴルの文化大使に任命されました。

今年の春からショッピングモールや病院、大学などにモンゴルで初めて自販機が設置されたのですが、モンゴルではお札ばかりでコインはありません。ですからきっちり入れないとお釣りが出ない

今年の夏はモンゴルも異常気象でウランバートル（UB）で38度を記録したり、局地的豪雨がUBのど真ん中でも排水路がないから、車体の半分くらいまで冠水したとか。年間降水量は230ｍｍ程度で200mm以下が砂漠という定義です。
そんなこんなの最近のモンゴルの状況の中、今回も風の旅行社の高嶋さんと一緒です。でもこれまでで一番少ない、なんと３人という大名旅行、プライベートツアーができました。普通なら赤字ですからツアーが成立しませんから中止ですという人数です。でもこれまでの実績、そしてこれからのことも考えて判断してくれたのでしょう。７月末に高嶋さんの大英断『行きましょう！』で決行になりました。　
ですからこれまでのいいとこ取り、単なる物見遊山ではなく現地の方々とじかに交流して体験するという風の旅行社本来の目的が十分に発揮された密度の濃い内容になりました。
例年通り孤児院サマーキャンプでの交流

以下日本人霊廟への参拝、なんと連続４日間の乗馬体験、熱気球による草原散歩、草原の中の川下りから放牧中の羊、ヤギ、馬の大群を眺める、遊牧民とのキャンプファイヤーで生で馬頭琴の演奏を聞けた体験などです。

8月17（水）成田からウランバートルへ。毎回、風の旅行社が用意してくれる旅の行程表、その日の最初のページを写真に撮っておくと、1週間で2000枚くらいの数を撮るので、何日目の写真だったかすぐわかるようになるでしょう。

成田空港のチエックイン入口には100mlを超える液体、その類はすべて持ち込めませんと具体的に表示してます。歯磨き、缶詰、マヨネーズなどもダメ！

出発前にしばらくは日本食を食べられないので、南ウイング４Fにある『えん』でお茶漬けです。日本各地の美味しい味がそろえてあります。

こで満足してモンゴル航空カウンターへ。

14：40発で実際には15：10離陸して1時間ほどで機内食、モンゴル人のCAの顔は日本人と同じ。

成田を離陸して1時間くらいで日本海から韓国のソウル上空を経由して北京上空へ。

時速700ｋｍ、1万メートル上空を北西方向へ約4000ｋｍ。ひと眠りするとモンゴル国上空です。

飛行時間5時間10分、夏は時差がなく、夜8時20分にウランバートル（UB）,ジンギス・ハーン空港へ無事に着陸。
空港には日本語のできるモンゴル人(2009年から4年間、読売新聞社の外国人招聘事業で来日し東京にいたとか)の通訳、ソートくん。日本語はまるでダメだけど以前からの顔見知りのドライバー、モンゴル人のダワさんが迎えに来てくれてました。

ふたりとも風の旅行社の現地スタッフです。
空港前で記念写真を撮り、今回は3人だけですからいつものマイクロバスではない三菱の４駆デリカの車でした。

夜9時に出て、UBの常宿フラワーホテルに10時前に着きました。
この夏から夜10時までしか大浴場が利用できなかったのが夜12時まで使えるとかで、安心してホテル内のFUJIという和食レストランへ。実にメニューが増えました。

食後、大浴場でゆったり浴びて就寝。

　18（木）2日目です。

フラワーホテル５Fの窓から朝7時に見た光景。

7時に１F,アルタイレストランへ。ここのバイキングもメニューが豊かになりました。
なんとテレビはNHKです。時差はありません。朝の連どら『トトねえちゃん』をモンゴルで見ることが出来るなんて！
　果物が豊富で、西瓜やブドウなどはもともとシルクロードが原産ですからこの季節はたくさんあります。めいめいが好きなものをお皿に取りました。

NHKテレビの天気予報は日本の猛暑を伝え、こちらは天国を実感。

またパリで阿波踊りを披露する予定が、治安の悪化と長雨で中止のニュース

ホテルの入り口には7月に開催されたアジア欧州首脳会合（ASEM）の議長国がモンゴルということもあって立派な椅子も用意されてました。ホテルの前のお花は秋でした。

9時にホテルを出て今日の予定は国立孤児院サマーキャンプ地と日本人霊廟訪問です。
市内の道路は以前より舗装が進み40分ほどで緑のキャンプ地へ。昔の日本の子どもたちと同じ顔がありました。庭で遊ぶ2歳から7歳くらいの子どもたちの写真です。ここでもパンパースがよく使われています。

　一緒に来た80歳の女性が子どもたちに絵本の読み聞かせをすることになりました。

親に抱かれたことのない子、それが孤児です。先生方は人数が少ないから子どもたちを抱きません。だから我々がいくと、みんな抱かれたがります。

絵本の読み聞かせの後は、輪になって一緒に歌いました。マーモーナーシェル！　モンゴルの子供の歌です。私はひょっとこのお面手ぬぐいをかぶってアコーデオン演奏すると言葉が通じなくても、
子供たちは大いに笑って親近感を持ってくれました。

ひとしきり外遊びしたら、次は屋内へ。仲間の一人が大きなトランクをあけると子供たちの歓声が上がります。大きなレゴブロックをもってきたのです。さっそくそれぞれがブロックをもって組立です。

そしてお礼にモンゴルの歌を歌ってくれました。

高嶋さんは子供たちと相撲です。先生方は女性ですから相撲はしません。だから男の子たちは相撲の相手になってくれるとわかったたら、代わりばんこに向かってきます。

とても楽しそうでした。帰りがけにアメリカ人のボランテイアグループも来てました。夏にはこうしていろんな国の方々が来ます。

緑の芝生の上にはこんなものも。でも乾燥してるから30分もすれば、じきに乾いてしまいます。

1時間半ほど一緒に交流して、11時半、再び車で町の方へ20分。ダンバダルジャーという場所にある、日本人霊廟へ参拝です。2001年に日本政府がそれまであちこちに埋葬してあったのを一か所にまとめたのです。

シベリアに抑留された日本兵の一部はＵＢで国会議事堂やスフ・バートル広場、ドラマシアターを建築する作業にかり出されました。極寒の中、1万人を超える人々がここで亡くなりました。

その後、歴代の総理大臣をはじめ、皇室からも参拝に来ています。そして今年7月16日のＡＳＥＭ会議に出席した安倍首相・麻生財務大臣の献花もありました。

中央の仏さまの前で私は≪異国の丘♪≫を演奏し供養しました。

建物の外は秋の気配

階段を上がったところにあるこの建造物、お昼になるとこのように日の丸ができるのです。こんな広い日本人霊廟ですが、観光で来た方々のコースにははいってないようですね。

参拝後、市内で1時半過ぎに昼食はモンゴルレストランです。

お昼のメニューです。

終わって車で行くと、今年初めてできたという歩道橋です。

そして7月中旬、年に一度の革命記念日（ナーダム）の三大イベント（モンゴル相撲・弓矢。そして子供の競馬）のポスターもありました。

これがモンゴル本来の縦文字

そしてこれが日本兵たちが≪鉄道唱歌≫を歌いながら作った国会議事堂、そのまわりの建物群です。こんなビルが建築できるようになったのです。

そして有名なメルクーリ・ザッハ（食品市場）へ。ここでスモークチーズ、キャビア、岩塩などを買いました。こんなに商品が増えました。

これがノミンデパート、エスカレーターから見たらこのとおり。

5時半にフラワーホテルへ。入浴後、7時から夕食です。

最初に紹介した日本語のモンゴル情報誌≪コンバイノー≫を編集・発行している近　彩（こん　あや）さんをお招きしました。
9月4日が第20回目の草原マラソン（コンバイノー草原マラソン9月4日）とのこと。その実行委員長もやってます。2年前に我々が出場したとき、仮装してやったのが話題になったとか。
それで手ぬぐいお面をプレゼント。そして先日、宮崎で講演したときのお土産、郷土料理の冷汁をプレゼントしました。

近さんは大学で日本語を教えています。大阪読売新聞記者を定年でやめて、それからもう14年、モンゴル在住だとか。ですから草原マラソンのお手伝いは彼女の大学のゼミの学生さんたちです。

学んだ日本語を実践の場として使うチャンスとボランテイアという一石二鳥ですね。

19（金）3日目です。

フラワーホテルで2回目の朝食バイキングです。乳製品のほか海苔もあります。日本の天気予報では相変わらずの酷暑のようです。

お天気は今日も晴れ。ホテルの前の光景

いよいよ今日からモンゴルらしい草原へ。
ホテルから出たらすぐ、今年の6月にできたばかりのショッピング・モールe-mart、韓国系の資本とか。

ＵＢの町の景色この丸いデザインの目立つビルはホテルやオフィス、マンションもはいっていて、一番上に朝青龍が住んでいるという話です。この形から地元では妊娠ビルと呼ばれています。

これがチンギス・ハーン広場横の中央郵便局、これは日本の抑留兵たちが作ったドラマシアター、そして今年できた歩道橋です。

途中の景色を見てください。するとモンゴル軍の訓練でしょうか、兵隊たちが走ってます。

そしてやっと草原が見えてきました。これがずっと続くのです。それに比べればＵＢの町の中はモンゴルらしさはないですね。

運転手のダワさんとモンゴル相撲？

そして2時間余りで、風の旅行社が15年前に作った≪ほしのいえ≫ツーリストキャンプです。現地スタッフがこうして新鮮な牛乳のウェルカム・ドリンクでのお出迎えです。モンゴリアン・ブルーというモンゴルを表すのはこの空の色の青。それを手にもってお客様にさしだすのです。

そしてそれぞれ男女別に指定されたゲルへトランクを運びます。遠くから雨がやってきました。日本ではこんな雨の雲は見たことありませんね。あれが近づいてきてパラパラと少し濡れたら、すぐにまた乾いてしまうのです。

放牧中の羊の群れそして乗馬のための馬が用意されています。

昼食を食べて、お昼寝してその後はさっそく乗馬体験です。ヘルメット、プロテクター、そして膝から下はすね当てですね。万一の落馬のために身に着けてからスタートです。

初日ですから最初はこの草原をマンツーマンで引き馬の形で1時間ほど行きます。

そして柵のないところでどうして馬をつないでおくかというと、写真のとおり馬どうしの足をくくるとじっとしています。一頭だけの時はこうです。

ちょっと休憩して再びまた、こうしてさらに1時間あまりもとのゲルへ。

2000年に初めてモンゴルへ。それから毎回乗馬体験して、すっかりなじんできました。落馬体験はありません。
モンゴルの風を受けて草原を駆けると日本で乗ろうという気にはなりませんね！
馬の向こうに見えるのは井戸を掘ってその水をあの緑のタンクにためているのです。

帰ってきたら、ゲルの中ではストーブに火がはいっていました。外はすっかり雲行きが怪しくなってきました。

夕食のメニューです。モチコさんというもう14年余り、ここでキャンプ長をしている女性が作ってくれます。

夕食後、外に出るとさっきの雲はどこへやら？　夕日が出て影が長いのです。夕焼けです。

ダワさんが民族衣装で草原に立つと絵になりますね。

そして月の出、夕食後は、みんな集まってモンゴルや日本の歌を私のアコーデオン伴奏で歌いました。日本と違って大きな北斗七星はすぐわかります。月齢が満月に近く光害で星はあまり見えません。残念！

　　20（土）4日目

午前中はもう一度、ここで乗馬体験。昼食後に次のリバーサイドへ。朝からすごくいいお天気。
早くからヒツジの放牧。青空をバックに昨日よりいい写真が撮れます。

日の出は7時20分、草原から上がる朝日、あなたは見たことがありますか？

右はモンゴルのポットで熱い湯を用意してくれてます。　　すっかり日が昇り、快晴です。

朝食をいただき、写真を撮り、モンゴル体操をしてまた乗馬。

今日は馬を貸してくれた遊牧民のゲルへ馬で訪問です。
昨日より少し慣れた感じになりました。

さっそく丘を越えてこうして突然訪問してもウェルカムなのです。人の数が少ないとお互い協力しあうようになるのでしょうね。

ゲルの上にはヨーグルトが干してあります。室内には肉が干してあります。日本と違って湿気がなく乾燥しているからいいんですね。

ふたりのお子さんのいる27歳のお母さんとお子さん。日本人と同じ顔ですね！

ゲルの中には自分の馬が入賞したときの記念写真やメダルが飾ってあります。そしてヨーグルを出してくれました。

また2時間近く草原散歩を楽しみました。

お世話をしてくれた牧童の方々には日本のタバコ、そして遊牧民のお母さんには日本のタオル、子供のおもちゃなどをプレゼントしたら喜ばれました。
そしてお昼

そしてモンゴルのデールという民族衣装を着るとすっかりモンゴル人です。

午後2時半、みんなに見送られてまた車で次のツーリストゲルへ。

車が走り出すと、なんと馬でお見送り！！　
その乗り方のかっこいいこと、さすが騎馬民族ですね。

舗装道路に出るまで、こんな草原のガタガタ道を1時間ようやく広い道路に、そしてこれからまたまた5時間です。

見たす限りこの景色。そしてまた草原のガタガタ道を走ること1時間、

ウンデゥルシレット村（人口2000人）が見えてきました。

ここを過ぎて30分、途中で馬に乗った二人ずれに会いました。きっと遊牧ゲルから村の市場まで買い物にきたのでしょう。

やっとリバーサイドキャンプが見えてきました。途中は羊の大群でした。

時刻は午後7時、ですがこんなに明るいのです。
トランクをゲルへ。そのベッドの上にタオルがこのとおり。

小山久子さん、ここの夏のキャンプ長ですが、テレビの「こんなところに日本人」で紹介された、遊牧民の男性と結婚して10歳のナランくん（太陽の意味）という一人息子がいる東京出身の大和ナデシコです。だからこんな心使い。なんだか日本人にはホッとしますね。
写真の右の赤い屋根の食堂にはチンギス・ハーンの肖像です。

さっそく夕食。

そしてこの写真の手前の日に焼けた40代の日本女性が熱気球パイロット、須江　紅（あかり）さんでもう800回を超えるフライトをやり国際大会にも夫婦で何度も出場しています。

今日は風もなく、最高のコンデションだから夕食後、8時過ぎから飛びますとのこと。

熱気球は人の都合ではなく、気象次第なのです。
朝6時半、または夜8時といってもすごく明るいのですが、上昇気流が弱いときにフライトします。昼間はどこまで飛ぶかコントロールできない高空まで上がってしまう可能性があるのだとか。はじめは横になっていたバルーンが火炎放射器で熱風を送り込むと次第に立ち上がってくるのです。

いよいよバスケットに乗り込んで出発。

高度800ｍくらいまであがります。今回は４ｋｍくらいしか飛びませんでしたが、車で上を見ながら（前ではなくて）追っかけてきてくれるのです。
初めて夕日が沈むのを熱気球の上から見ることができました。日没は夜8時50分でした。満月に近いお月様が川面に映ってきれいでした。

我々のゲルに集まって、今日は朝から乗馬、車での移動、熱気球フライトと非常に充実した時間だったねと飲みながら感想を伝え合いました。

　21（日）旅も５日目

すっかり草原の遊牧民のひとりになった気分。水曜から水曜と7泊8日もあると、時間に追われずゆったりと時間が流れ浩然の気を養うという言葉を実感します。
朝は雲が多くきれいな朝日は見えません。日の出は朝7時20分。

夜中にネズミがごみ箱のビニール袋を食い破ってました。でも1時間もすると雲がなくなり青空。

朝食は8時半

昨日のパイロットの須江　紅さんが各人にフライト証明書をもってきてくれました。

小山さんがマネージしている食堂ゲルの中にはいろんなものが置いてます。

また風の旅行社が扱ってるのがモンゴル、ネパールをはじめ世界の秘境ばかり。
その現地の言葉でこんにちは、それを会社の20周年のときにＴシャツにしたのを高嶋さんが着ていました。

朝食で、青森県産のしじみの味噌汁、こんなを持ってくるとホッとするのです。80歳の方はウンドゥルシレットのＴシャツを買いました。

そして今日は午前中は川下り、午後は皆さん、すっかり病み付きになって3回目の乗馬、20ドルの追加料金です。10時に集まり、川の上流まで車で移動します。

こんなゴムボートに分乗します。私と高嶋さんはひとりカヌー。

女性ふたりを乗せたモンゴル人ガイドは、なんとボートを漕ぐのは初体験というのを告白。とうとう本流から離れて支流の藪のなかへ。

目の高さから見る草原。どうにか藪の中から脱出して本流へもどり、食堂の近くへ。

羊たちがいっせいに水飲みに来ていました。

お昼はボーズ、お正月にはこれを何千個と作るとか。羊の肉をいれた餃子でしょうか。そしてスープ、ポテトサラダです。運転手のダワさんがこうしてボーズの一部に穴をあけてその中の肉汁を飲むのがうまいんだと教えてくれました。

午後からはフリーでしたが、またまた乗馬したいとお昼寝の後、すっかりとりこになりました。

そして小山さんの息子ナラン君10歳です。その姿、決まってますね。

毎年、冬はお母さんの実家、東京へ。すごいカルチャーショックでしょうね。

私の馬についてくれてるのがナラン君のパパ、サンボーさんです。

用意ができたら、今日は小高い山へ1時間余り。そしてここでわざわざ私が持参したのが、長崎名産ふくさ屋のカステラ！！です。ここで食べたら、きっと美味しさ倍増だろうなと思って持ってきました。

これで元気百倍。帰りは速足でした。

最後に宮崎の郷土料理、冷汁一人分をみんなで分けたら湯呑み茶碗一杯分になりました。でもやはり日本のみそ味にほっとしますね。

22（月）6日目

リバーサイドキャンプの最後の日です。川向うの山並みから朝日が出ます。ほんとに静かです。

今朝の朝食、なんと日本風、クレープです。小山さんならではのおもてなし！　

もともと予備日だったので、午前中は予定なし。川べりでのんびり、至福のときですね。

お昼はサプライズの昼食です。5日間、乳製品、羊の肉とさすがに日本人には胃が疲れてきます。
そこで私が日本からはるばる持参したのがこれ！！やっぱりダシの味は日本人には最高です。なんでも和風にする隠し味として今回は北海道の根昆布だしを持参しました。

モンゴルの一番のおもてなしメニューはホルホックといって骨付き羊肉です。
ジンギスカン料理というのは、モンゴルにはありません。
シルクロードやトルコでは肉を焼くという調理法がありますが、こちらではボイルだけです。岩塩と熱く焼けた丸い石などと一緒に羊を内蔵ごといれて2時間くらい煮たのがこの料理です。

運転手のダワさんは肉には目がありません。この嬉しそうな顔、80歳の方も負けじと挑戦。私も。

ナイフを使って最後まできれいに。そしてシャガという占いの時に使う羊やヤギのくるぶしの骨をきれいに作りました。

リバーサイドキャンプの最後の夜は遊牧民と一緒にキャンプファイヤーです。
ところが日本人はカラオケに慣れていて、歌詞をまるで覚えてない、認知症一歩手前ということがわかりました。
それで昼間に歌詞を見ないで歌う練習です。アジアで歌詞は違うけど、10億人の人が知ってるという日本の歌、これが≪北国の春♪≫なんですね。

おなか一杯になったところで、最後にもう一度、さらに20ドル（2千円）出して4回目の乗馬をやりたいということで、連続4回はこれまで18回のモンゴルツアーの中で初めてです。これも3人だけですから馬も集めやすいのです。
10歳のナラン君、まさにモンゴル遊牧民の子。初めての方もすっかり板について、いざ出発です。すると馬がおしっこ。再び出発です。

馬の上からシャッターを切ったのでちょっとしか見えませんが、野ざらしになった羊の骨。時には頭蓋骨も。オオカミに食われたのでしょう。

私は鉢巻をつけて、1時間歩いて休憩。そこで羊羹です。みな嬉しそう。ナラン君のパパ、サンボーさんです。

丘の上から見渡すと素晴らしい草原が続きます。

下をみると我々に向かってオートバイでこの丘に向かってくる人がいるのです。もう1台は子供二人を乗せてます。やっぱり若い人はメカにあこがれなんですね。

30分休憩して我々も下山。

帰り際に見つけてうまく撮ることができたのが、アネハズルです。ヒマラヤを超える渡り鳥！
5月にモンゴル草原で卵をかえし秋には1万メートルのヒマラヤを上昇気流に乗って超えてインドのデカン高原まで飛ぶのです。やっと巡り合えてラッキー！

草原にはお花もあります。特に7月です。高山植物と同じです。

　　

乗馬での最後の記念写真、連続4日も乗馬を堪能して事故もなくご機嫌な写真。運転手のダワさんもこの通り。

夕食までのあいだに草原でこんなことも。こんな小道具が珍しいのでしょうね。

夕方、ナーダムのひとつ、弓です。

草原の夕映えです。

夕食後、10時から川のそばでたき火を囲んでキャンプファイヤー！　
なんと小山さんの友人、チャギーさんが昨年、楽しかったからと馬頭琴奏者をつれてまた5時間かけてＵＢから来てくれました。
日本の歌が大好きで日本人顔負けで、≪恋の季節≫、「ワースレラレナイノー♪」を歌ってくれました。馬乳酒を飲みながら歌詞なんか見ないで何番でも一緒にモンゴルの方々は歌いますね。忘れられないひとときでした。