2011年 10月13日
『9月のつぶやき』
金子みすずの詩
彼女が育った山口県仙崎は、当時捕鯨で栄えた土地で冬のクジラ漁の時期は鯨の出産の時期でもあり、捕らえた母鯨の胎内に鯨の胎児が宿っていることもあり、そのときは漁師たちは、手厚く戒名をつけて鯨墓に祀る、浄土真宗が盛んな土地だったそうです。
朝焼け小焼けだ 大漁だ 大羽鰯の大漁だ
濱は祭りのやうだけど 海の中では何萬の
鰯のとむらひするだらう
私がさびしいときに、よその人は知らないの
私がさびしいときに、お友だちは笑ふの
私がさびしいときに、お母さんはやさしいの
私がさびしいときに、仏さまはさびしいの
被災地で頑張ってる方々、まだ悲しみが癒えない方々もたくさんおられるでしょう。あなたが悲しんでいると、きっと亡くなった方も悲しむでしょう。未来に向かって少しずつ歩き出しましょう。1995年に震災にあった神戸も、原爆を投下された広島や長崎も今では立派に、それまで以上に復興しました。人の力はすごいものです。被災地もきっと大丈夫。
10月19日水曜日のＮＨＫＴＶ22時から【歴史秘話ヒストリア】
で金子みすず特集がありました。
被災地のＦＭでも
紹介されていましたね。
再放送は10月26水曜の16：05から43分間。
ＮＨＫオンデマンドでもみることができます。
見逃した方はぜひごらんください
今日はお彼岸、北海道では昨年より3日早い初冠雪、そして24日は富士山も。
20歳過ぎに山歩きをしていた40年前は八ヶ岳で8月末に富士山の初雪の便りを聞きました。そして2000年8月の日米合同がん克服富士登山のときも9月に初冠雪でしたから、今の季節の初雪便りは、やっぱり暖冬なんですね。
台風12号、15号という台風が全国各地にたくさんの被害をもたらすニュース。今年はなんと言う年だろうとため息が出そうと思う中で、被災地で頑張ってる人々のニュースも報道されちょっと、ホッとしています。
9月からは講演シーズン、今月だけでも７回に増えました。埼玉県坂戸市、浦和市、富山県魚津市などで講演しました。
また年に一度のがん患者さんと家族のための『第11回いのちに感謝の落語会』、福岡でおっぱい指導30年の平田喜代美先生の記念パーティ、アカデミー賞映画『おくりびと』の原作、「納棺夫日記」の原作者、青木新門さんの福岡講演に参加しました。青木先生は『葉っぱのフレディ』の日本版のようなステキな童話を出されました。『つららのぼうや』です。
25日は兵庫県川西市で、『子どもだけで作る弁当の日』の提唱者、竹下和男先生のお話を2年ぶりにお聞きすることができました。
そして9月12日は仲秋の名月、それを眺め一杯飲みながら、親しい仲間からステキな話をたくさん教えてもらいました。今月も新しい『ひと財産』、そしていいものに、たくさん接することができました。それでは9月のつぶやきを始めましょう。
3（土）埼玉県坂戸市の有志手作りの講演会です。でも台風12号接近のニュースで、前日に飛行機で東京へ。
時間があったので昨年オープンして話題になった羽田国際線ターミナルの駅で降りて見学しました。名古屋の中部国際空港に行ったことがある人はお分かりだと思いますが、同じような発想で古い日本の町並みの再現をしたお土産店やレストランが並んでいます。映画のセットみたいですね。
おもちゃ専門店、博品館の中にはこんなものも、またこんなお店も、ぜひタピオカいりミルクティーもどうぞ
本屋さんには、がんばらないという言葉で有名になった諏訪中央病院の鎌田實先生の新刊童話もありました。そして京都府の北、名田庄村で地域に長年貢献して、NHKテレビ、プロフェッショナルでも出演された中村伸一先生の新刊『寄りそ医』もありました。
池袋から東部電車で40分あまり、坂戸市の会場へ。そこへプロ歌手、神野美伽コンサートのポスターの隣に私の講演案内が、
有志の方々の手作りで、なんとアコーデオンまで用意していただきみんなで一緒に、上を向いて歩こう、ふるさとなどを私の伴奏で歌いました。
４（日）『かづきれいこ』という名前を聞いたことがありますか？
リハビリメイクという新しい言葉の提唱者です。子どものときから冬になるとほほが真っ赤になるということで、すごい劣等感を持っていた彼女が30歳のとき、なんと生まれつき心臓に大きな穴があいてたということがわかり、手術で見事にその悩みのタネが良くなったのです。
心臓の穴が小さいときはそこからジェット状に血液が噴出して心雑音になるので子どものときにすぐ発見されるのですが、穴が大きくて雑音が無かったので30歳までわからなかったとか。でもこの体験から、アザややけどの傷などで顔に劣等感をもってる方々をメイクで隠すという方法を勉強し、新潟大学から歯学博士号を授与されたすごい女性です。
そのリハビリメイクを教わりたいという女性たちの教室はもう十年近く続いていて、東京と大阪での教室の講師をこの五年ほど引き受けています。そこでお化粧は本来、お華粧と書いてきれいになるということで、元気にする。つまりあなた方も健康産業だという視点をもって望んでくださいねというお話しをしています。
新宿の教室にいくと、この5月にかづきれいこさんたちがバス1台に20数名のスタッフを乗せて被災地に行った記事が張り出されていました。
彼女の新刊はこれ、あなたも挑戦してみたらいかが。
授業を終えて、新宿から中央線で1時間、JR大月で乗り換え。そこから富士山登山鉄道、富士急で7月から富士吉田駅が名前を変更した富士山駅へ50分。初孫みゆちゃんに会いに行きました。
いま1歳２ヶ月、つたい歩きができるようになりました。と同時に見慣れた人と、そうでない人の区別もつくようになりました。月に一度くらい会う程度ではなかなか抱かれてくれません。
ビデオと写真におさめて2時間後にまた東京へ。
お土産は富士吉田のお水、ここの地下水はバナジウムを多く含むユニークな水で、ここの水を飲んでいる富士吉田の人々は糖尿病が少ないというデータがあるんです。わざわざここにお水を汲みに来る人もたくさんいるくらいです。
これは次女が先月、みゆちゃんとこに遊びに行った時の写真をこんなにまとめました。
７（水）NHKの人気テレビ番組で青ジソパワー特集がありました
。あの独特の香りはあの葉っぱの裏にあるんですね。たくさんの宝石のような香りの玉がたくさんあるので、葉っぱの茎を持たないとすぐその玉は壊れてしまいます。また壊れたらわずか10秒で香りが飛んでしまう、そして脂溶性という特徴を生かして青ジゾ香りソースの簡単な作り方が紹介されました。脂溶性があるということでマヨネーズやゴマ油などをかけ、青ジソ（大葉）10枚をいれてミキサーにかけるんです。そしてさっと炒めたナスなどにかけるとごらんの通り、それにつぶした梅をまぜるとお刺身にもあう素晴らしいメニューになりました。
8（木） 高校の大先輩、堀添勝身さんらが学生時代にはじめた東京の丸の内朝飯会、昭和38年12月からはじまったのですが、メンバーのひとりが転勤で大阪でも平成元年にスタートして梅田朝飯会というのがあり、毎月第2、4木曜の朝7時半から9時までいろんな人の話を聞き、それから朝飯を一緒にするというものです。夜の集まりと違ってアルコールがはいらないので女性の参加者も結構います。私も以前、お話しさせていただいたことがありそのときは70名も来られました。
その840回目のこの日、富士山の魅力というお話でした。
昨年、今年と2回登られた方が富士山についていろんなことを教えてくれました。
私などは20歳まで富士山といえば、お風呂屋さんの描き割りでしか見たこと無かったのですが、はじめて新幹線で富士山を見たとき、感動したのを今でもはっきり覚えています。また2000年8月には日米合同がん克服富士登山の話し、そして霊峰富士山高齢登拝者の番付表があることもお話しました。
10（土）富山県魚津市の地元有志が森の夢市民大学をスタートさせて十年、協力要請を故筑紫哲也さん、福岡正行さんらにとりつけ今でも多くの方々が集まり自主運営しています。講演が午後からでしたから、地元の友人がすばらしいところに案内してくれました。
山手に車で30分ほど走ったところに500年を超える立山杉、それも幹から4本もの若い枝を出し中は空洞になってるところから洞杉(どうすぎ)と呼ばれるところです。
途中までは車、そこから２ｋｍ余り、40分ほど山道を歩きます。
途中には蛇石という自然にできたこんな石も。
地元の友人はノルディックウォーキング協会に入っていて、そのときに使うスキーのストックのような2本の杖を貸してくれました。
これを実際、使ってみて驚きました。疲れないのです。そしてこのストックをつくことで、骨盤が起きてきて姿勢もよくなります。
トシをとると腰が曲がり姿勢も前かがみになりますね。ところがこの2本のストックで力が分散されるのでしょうか、ラクなんです。運動量は3割り増しになるとか。歩くのが楽しくなりますね。これは大発見でした。
往復2時間、実に快汗を感じました。
帰り道、こんな光景を目にしてシャッターを切りました。
汗を流したあと、健康食レストランでいただいたメニューです。
講演を終えて、いただいた地元のぶどうは絶品、近くのスーパーには寿司サンド、地元の名産を買ってJRで大阪へ。
11（日）朝1番の飛行機で福岡へ。空港内のポスターには博多の祇園山笠があって懐かしい。
今夜泊まる駅前の大きなカプセルホテルで一風呂浴びてテレビを見てたら、1920年くらいに第1次大戦のドイツの捕虜収容所が徳島にあり、そこでサッカーが行われているのを見て、徳島女子高等学校（？）でも日本で最初の女子サッカーが行われたという貴重な写真が紹介されていました。なでしこジャパンよりもずっと前にこんな歴史があったのですね。
そういえば昭和25年から2年間だけ日本でも女子プロ野球チームというのが大阪にでき各地で試合をしていたという記事を読んだことがありました。すごい女性が昔から日本にはいたようですね。
今日の予定は午後から福岡市内のシーホークホテルで開催されるおっぱい110番開設30周年の記念式典に出席することでしたが、午前中に昔からの地元の友人と一緒に、むかし懐かしい西公園に連れて行ってもらいました。
大濠公園の海側にあるサクラの名所の小高い丘でそこからは博多湾が広がるというのが、40年前にはじめて福岡の地を踏んだときの景色でした。今ではすっかり埋め立てて福岡ドームをはじめ九州医療センター、福岡こども病院、そして今日の会場のようなホテル、福岡タワーといったものが見事にできあがり、あの当時の景色を知ってる人からすれば信じられない景色です。でもこれは福岡に限ったことではなく、例えば横浜にしてもこの30年のあいだに『みなとみらい』という新しい町を埋立地のあとに作ったのと同じですね。日本全体で海を干拓して国土を広げていったのが現代日本の姿でした。その西公園のサクラの木は青葉茂れる風景のままでした。
平田喜代美先生の新刊をはじめ著作集が並ぶ会場に到着すると、もう200名近くの方々がこの日のために一堂に会していました。
たくさんのママたちを指導し、あとに続く指導者育成をした平田先生は今年、古希を迎えますが現役ですから若々しいですね。
マスコミにもしばしば紹介され次男の方はいまニューヨークでアロマの勉強をしているとかまた生徒の中には韓国の方もいて、それを母国で広げる活動をしています。
母乳育児ですからアレルギーのある子どもの問題では食が大きなテーマになります。するとヒトは本来、なにを食べるべきかということにもなりますね。
こんなパーティですから子ども連れの卒業生もたくさん来ます。それでこのホテルの料理長に乳製品、卵などを除いたパーティ料理を指示したのです。
これを断れば200人のお客を逃すことになるからシェフもいろいろ苦労したと思います。料理の説明をする中にその苦労の一端が見えた気がしました。どんな客の注文にも応じてこそ現代のプロですね。
平田先生は自分の教室だけでなく大学での客員教授もされたり今回の東日本大震災の被災地にもすぐ飛んで行ったりと実にアクティブに動いています。
新しい育児グッズの製作にもタッチし、離乳期の赤ちゃんに適度な硬さのある天然酵母と国産小麦を使ったクッキーの販売をする生徒さんの応援もしています。
ヒトがヒトのお乳を飲ませるというごく当たり前のことが、どんなに難しいか、ほんとに茨の道でしたと述懐しておられましたが、考えてみればこんな当たり前のことすら、ないがしろにされている現代日本ということを再認識させられました。
教え子の中には行橋在住で全国で年間200回を超える講演をしている内田美智子助産師もおられました。『食教育は生教育』というテーマで食と母乳、その関連のすごいお話しをされる方です。
他にも下関在住の子どものアレルギー専門医、永田先生や、『歯は臓器である』の著者、村津先生らともお会いしました。食卓の向こう側の連載で有名な、西日本新聞社の佐藤弘記者さんたちとも久しぶりの再会をしました。久しぶりの懐かしい同窓会のような福岡でした。
美健ガイド社（TEL:03-5825-6263）直販の『おっぱいはえらい』はマンガでわかりやすくおっぱいの素晴らしさを説いた冊子でおススメです。
12（月）福岡から名古屋に飛んで、帝王切開の麻酔の仕事してすぐ大阪へ。
今夜は仲秋の名月。大阪府八尾市で古代米を作っている田中さんからお月見の招待があり、新大阪から直行です。
鹿児島県種子島に日本最古の水田があり、宝満神社というのがあってそのご神体が赤米とか。ここは昨年11月、高校同期会で種子島を訪問したときに、教えてもらいました。
現代の稲と古代米のを並べてみます。
現代の稲 古代米
古代米にはノギと呼ばれる、麦の穂先のような鋭いものがあり、現代の稲にはありませんね。そしてオクテの稲の花がちょうど咲いていました。ふつうは午前中の数時間ですが、なぜか古代米はこの時間もこのようにかわいい花をつけていました。
ススキを中心としたお飾りを供えお月見を楽しみました。
参加者のなかには日本の古代文字？カタカムナ研究家もおられ、ユニークなお話しを月を見ながら秋の夜長、とてもいい時間を田圃の真ん中ですごしました。
17（土）午後から岡山で当直。
18（日）朝の新幹線で東京へ。年に一度のガン患者さんと家族のための『いのちに感謝の落語会』です。樋口強さんは自らの肺ガンをすざましい闘病生活で克服、社会人落語協会理事として毎回、新作の病院日記を作ってはこの会で披露されます。
昨年の分はCD付きで『掴みとるいのち』の本になり春陽堂から今回、販売していました。別にまた新刊『笑いの海に飛び込めば、生きる手掛かりが見つかる』（ＫＫロングセラーズ）も出されました。
今年は、昨年この会のアンケートからヒントを得て、『堪忍袋』という秀作が生まれました。日本のがん患者は本人も家族もお互い、気を使いすぎてくたびれ果てています。時にはその緊張が切れて、おなかに溜まってたものを思い切って吐き出し、スッキリしたいと思うものです。その気持ちをこの作品に込めました。名演技、それも実体験がある樋口さんだからできること！
終わって知り合いのガン生還者数名と銀座でいつものすしざんまいへ。銀座のど真ん中でトロが398円というスーパー並みの値段をはっきりと明示した明朗会計、時価なんてひとつもありません。
今年で10年目、はじめは鮮度の関係から築地に近いところが主でしたが、今では冷凍魚を鮮度を落とさずに運ぶ技術も格段に進歩して40店舗を超え、池袋、赤羽根、昨年は札幌のススキノのど真ん中や小樽、福岡の天神にもオープンして全国同じ値段でやってます。
値段もさることながら、なんといってもすごいのが24時間オープンで、回転寿司でなくちゃんとした寿司職人が、客の注文を聞いてから握るというシステムを確立したことですね。一度行ったら、みなリピーターになります。
寿司業界の価格破壊をやった喜代村社長には脱帽です。看板には彼がマグロを自分でさばいている写真が出てますよ。5月には車で被災地にも乗り込んで、寿司をふるまったりと頑張ってました。
19（祭）また岡山で当直してかわいい赤ちゃんを取り上げました。
20（火）当直明けでなにげなくNHKの朝のTVを見ていたら、家庭で10分でできるくん製料理法という特集で、つい引き込まれて見ていました。
テフロン加工してない、古い普通のフライパンにアルミホイルを敷き、そこにホームセンターで売ってるサクラのチップを買ってきて大さじ2杯くらいを山盛りして更にアミをおいてその上に味付けした食材をおいて、またアルミホイルをつけたふたをかぶせて10から15分けむりがでいぶすと出来上がり。
特に素晴らしいと思ったのは前日の残りのサシミ、肉じゃがなどが全く別の美味しい食材に変身するんです。ネットでサクラのチップは一袋400円くらいですぐ入手できます。夜風に一晩さらすともっと美味しいとプロがコメントしてましたよ。
22（木）朝、2週間前にこのつぶやきでも紹介した、梅田朝飯会で長崎のドクタ―溝田勉先生のお話しでした。
昭和38年に故堀添先輩たちとスタートさせた丸の内朝飯会の最初のメンバーのひとりで、いま、出身地の長崎で『語ろう会』という名前で続けておられるとか。
学生時代、有名会社社長のお宅に朝早く、日参して何度か通ううち、会社までの車に一緒に乗せてもらってじかにお話しを聞いた武勇伝など、初めの頃の苦労話を楽しそうにお話されていました。
『謦咳に接する』という言葉がありますが、それを実践していた人々は、やはり皆、ひとかどの人物になっておられました。
25（日）大阪で前述のかづきれいこ教室の講座を終えて、すぐ兵庫県川西へ。
阪急宝塚線で川西能勢口駅前の会場で、２ヶ月に一度、集まっている食を考える、おむすびの会のメンバーもたくさん来ていました。
今日は2001年から香川県の小学校ではじめた『子どもだけで作る弁当の日』の提唱者、竹下和男もと校長先生の「ヒトは食により人となる」というタイトルの講演です。
（ポスターをクリックすると拡大してごらんいただけます）
2年前に2回、大阪でうかがい著書も読み私の講演でもPRしているすばらしい先生です。昨年、定年になられてこの十年で全国の小中学校から大学まで800校にもなろうとしている日本を変えるうねりとなりつつあるこの運動をはじめた先生のお話です。写真が趣味で子ども達の決定的なステキな写真がパワーポイントから聞くものにビンビン伝わってきます。
5年生と6年生だけ2学期の10月から2月まで月に一度、子どもだけで買い物、調理、後片付けをするものです。当然、その日は4年生以下は給食ですが、今は子どもの数が少ないからランチルームで同じテーブルで食べるとこういう光景になりますね。
この2年生は6年生がうらやましくてしかたがない。5年生になったら自分で弁当を作るんだと4年生までに買い物にもついていき、練習するようになります。その子が6年生になったときの写真がこれ。
またそれをうらやましそうに見ている女の子がいるでしょう。この学校では早くからこの意識が芽生えるんです。
今回は滋賀県からも講演を聞きに来た方がいて、そこでも始めたいから竹下先生を秋に呼びたい、もっと親たちに聞かせたいと意気込んでいました。今では小学校は土曜が休み、だから弁当の日を体験した５年生、6年生がいると弟妹のお昼の食事は僕が作るから心配しないでとお母さんに言うようになってます。
また第1回の弁当の日を体験した子どもたちは成人しています。わずか5回だけの体験で中高校時代は台所にはいってないのに
弁当作れます、作っていますという声が校長先生に届いています。有名な料理学校の服部幸應さんが1年間、学校で教えた20歳前後の生徒がその後、自分で食事を作る割合はわずかに４％とか。
小学校高学年でわずかに月一度という体験をしただけなのに、これほどの差があるのです。食事作りという大事な体験をいつするかということがとても大切だというのが、この話しでよくわかりますね。
講演後、地元の歯科医、PTA,教育委員会の先生方によるシンポジウムもありました。終わったあと、おむすびの会の歯科の先生方も一緒に竹下先生を囲んでもっといろいろなお話を飲みながらとても楽しい時間を過ごしました。
新刊は、『弁当の日がやってきた』（自然食通信社）と『なきみそ校長と弁当の日』（西日本新聞社）はお勧めです。
26（月）三ヵ月に一度、もう7年も大阪市内の太閤園で童謡唱歌の会をやっています。毎月第2水曜の夜に大阪市内、日本橋の喫茶店ワナカでやっている歌声喫茶の拡大版です。読売ファミリーが新聞で募集して毎回、百人くらいの方がおいでになり9割はもと乙女という方々で今回は少なくて70名あまりでしたがみな、大きな声で懐かしい歌を私のアコーデオンの伴奏で歌ってくれました。終わってすぐANAで東京へ。
ANAの上り便の中のスカイビジョンという番組では発想の来た道というANA独自の動画を機内で見ることができます。今月はじめに見たとき、これはすごいと感動したのでもう一度見たいと飛行機の乗りました。
限界集落といわれる高齢化率54％という石川県羽咋（はくい）市神子原（みこはら）地区にとんでもない臨時雇いの公務員、高野誠鮮（じょうせん）さんの話しです。
地元のお寺の次男坊でお寺は長男が継がなかったので東京から呼び戻されました。東京ではテレビ局に勤めて番組制作などを手が
けていたようです。でも帰郷してみたら檀家は少ないし食っていけない、そこへ臨時職員募集があって応募したのが彼です。年間予算60万円で村を活性化しろ、そういわれて大胆な発想を実現しました。まず役人が一番嫌うやり方、稟議書を無視してすべて勝手にやって事後報告。全国各地で安い家賃で過疎の村に都会から人を呼び込む企画、その失敗例を徹底的に研究したんだそうです。
今では33家族、36人が定住し離脱者無し！やり方はご希望ならどうぞ、ただし、村の人からの面接があるよということで、車座になった中で10数名の村人からいろんな質問を受け、気に入られたら合格ということで月額1万円（田んぼ付き）をいただけるとか。
これまでは保育所、小学校が消失していたのに、今では子どもも生まれ高齢化率が47％に改善をしたのです。
次にお米の問題です。毎年、米価は下がり続けている。都会ではブランド米は高値で売れるのに、この神子原のコメは文句も言えず安い価格でJAに売るという形を長年続けて、それを変えようとしない。ここの田圃は棚田、機械は入らず、山の水だけで育てた無農薬米。
それに味はすばらしくいいのに、どうしたら売れるかを考えに考え抜いた。神子原、つまり神の子、キリストの原っぱという名前の場所なら世界で最も影響力のある方に食べてもらおうと、なんとローマ法王あてに手紙を書き、3か月目に東京のヴァチカン大使館から電話がかかってきたのです。
世界で一番小さな国と小さな村に橋をかけましょうという話で、すぐ市長に上申し「明日一緒に東京へ行ってください！」。当然、市長は明日は・・、そんな場合じゃない。村の存亡にかかわるとき、是非といって46Kgの米をもって東京のヴァチカン大使館に届けたんだそうです。それが外国人記者クラブで話題になり10Kg13000円のコメが42000円で売れ、700俵がひと月で完売しました。
それでやっと村の人々は彼の話を聞くようになりました。そこで彼はJA,役所からの補助金に頼ることはやめて、自分らで出資して会社を作る提案をしたのです。会社なんか作ったことのない農家の人は大反対。179軒の農家で賛成したのは3人だけ。火のついたタバコは投げられるし、大変な議論が続きました。彼のことを信頼していた上司は犯罪以外なら何やってもいい、その一言で彼は頑張りました。
この米を使って今度はお酒を作ろう。どこに売るか。今、世界中が日本食ブーム、当然、日本酒。そのとき外国の方が美味しいお酒というのはワインのようだという言葉に着目して、このお米に最初からワイン酵母でお酒を作り「客人（まろうど）」とネーミングして外国人記者クラブで試飲してもらったところ、絶賛。その記事が大評判になり会社がうまくいくようになりました。
今では農家の方々は道の駅で自分で作った野菜を自分で値段をつけて売ることもできるし、初年度から黒字の会社になったのです。
10月2日曜にはTBSの「夢の扉＋」という番組でも放映されました。彼のことを村人はこう言ってます。「金も名誉もほしがらない。どうしたらこの故郷が元気になれるかだけを考えている」と。
それで思い出しました。私の故郷、鹿児島の偉人、西郷さんの言葉に『私心無かりしか？』。それを昨年1月、近畿鹿児島県人会長、キョウセラの稲森和夫さんのお話で聞きました。JAL再建を依頼された時、自分の座右の銘、『私心無かりしか』と自分に問うたそうです。そして引き受けたとのこと。相通ずるすばらしい話でした。
東京では前の週にNHKで紹介された身近なくん製野やり方の中で、この2月に東京の水天宮にできたお店『くんかれ』、つまりカレーのルーをはじめトッピングもみなくん製というお店に行きました。
隣に函館の漁港直送の店があり、来月の下見と称していきました。美味しかった。
27（火）今日は名古屋で帝王切開の麻酔の仕事ですから、朝、東京から行って仕事して大阪へ。
29（木）インソールという言葉を聞いたことがありますか？
靴の中敷き、それに1万円払う気がありますか？中敷きというといやなにおいを取るための活性炭をいれたものくらいしか思いつかないかもしれません。でも正しい歩き方、自分の足にあった靴を手に入れると、歩いても疲れないし第1、歩くのが楽しくなります。
今月10日、富山県魚津市の講演前に洞杉まで歩いたことをこのつぶやき欄で書きましたね。両手にストックを持つことで骨盤が起きてきて姿勢がよくなり歩きやすくなると書きました。それからウォーキングに関心が深まり、今回、足の専門店『異邦人』を大阪駅前第1ビルの２Fに見つけました。
毎日放送の角淳一アナウンサーの色紙もありました。ひとり1時間くらいかけて足を測定しぴったりした中敷きを作ってくれます。
このとおり、たくさんの方々のカルテがあります。
靴の安売りの店もある半面、足からトシを取るというから自分の体に関心をもっと向けて大事に使うという気づきがあってもいいなと思いました。もちろん機能性ばかりでなく見ていてカッコいいという女性向きのデザインも。
帰りは即、ここで買ったものをさっそく履いて感触を確かめました。フィットしているという感じは格別です。
帰りは大阪駅前第3ビルのB2にある『はがくれ』のうどん。
これが絶品なんです。
今月はじめに、友人の世界第2位の口笛奏者 もくまさあきさんの記事がありました。（クリックすると拡大してごらんいただけます）
また里みちこさんの素敵なエピソードも掲載します。
また9月20日付けの毎日新聞に笑い学会の新会長、森下伸也関大教授も。（クリックすると拡大してごらんいただけます）
最後に9月1日にバジリコ出版から『人は死なない』という救急現場から死後の世界を描いた医師の本が出版され、品切れ続出。もう５刷です。
矢作直樹医師は金沢大学出身で現在、東大救急部教授。若い時は冬山ばっかり行ってて転落、臨死体験も２度ほどあります。ユニークな経歴の55歳。
私も医者の駆けだしは麻酔科でしたから、似たような話は現場でたくさん聞きましたし、この本の内容には共感します。「人は死なない」実感としてそう思います。
飯田史彦先生が15年前に『生きがいの創造』という本でスピリチュアルな世界を紹介し、2006年にPHPから『人は死んでも生きている』という退行催眠による前世の記録をDVD付きの本で出されました。それを今度は医師の立場、それも臨床の現場から書いた素晴らしい本です。池川明先生の胎内記憶にもつながる話です。おススメです。