行く春を惜しんでー京都の花づくし

　桜の季節も終わり、手元に今年の桜の写真だけが残っています。
松尾芭蕉の句に 「行く春を 近江の人と おしみける」 という有名なものがありますが、今回みなさんと共に今年の春の桜を惜しんでみようと思います。
来年、京都で桜を見たいという方々のために私の見た桜のガイドをいたしましょう。

3月末、四条鴨川の川端通りや祇園白川のほとり、丸山公園から平安神宮近くの岡崎桜回廊の十石舟めぐり、そして京都駅から歩いて8分、東本願寺の別邸、渉成園という見事な日本庭園の桜のアナ場、そしてちまたの桜が終わったころから、そろそろだよという桜の便りが聞かれるのが紅枝垂れがいっぱいという原谷苑、そこから山を下ると御室（おむろ）、仁和寺です。
4月半ばまで3度も今年は桜見物をしました。
ついでに美味しいお店（祇園の料理茶屋・お麩料理・博物館のようなおそば屋さん）も紹介しましょう。　

3月末　京都の四条大橋東詰の鴨川べり、紅梅、紅枝垂れ、雪ヤナギがあります。

四条大橋から河原町の方へ行くと木屋町です。ここを流れる高瀬川のほとりの桜もきれいです。

四条大橋から八坂神社の方へちょっと進んで縄手通りを左に行くと、そこが祇園白川のほとりです。

八坂神社を上がると丸山公園、ここの桜は有名ですね。

そこから知恩院をぬけて平安神宮の手前に岡崎桜回廊を十石舟で川から桜を眺めることができます。

4月中旬になると、市内の桜が終わったころ地下鉄の北大路の駅6番出口から上がると大谷大学があります。
そこのタクシー乗り場から車で12分（1400円）で原谷苑です。

（今年88歳のおばあちゃんです。）

御衣黄　ミドリ桜
　

黄桜

　　　　　　御室桜

仁和寺（御室おむろ）

ミドリ桜

ここでは御室の桜を見ながらお茶をいただくことができます。

「わたしゃおたふく、おむろの桜、はなは低いが人が好く」

と戯れ歌に歌われたように、ここの桜は土が粘土質で根が深く伸びることができず、地上からすぐに木が枝分かれして花が低いのが特徴です。 それでこのような戯れ歌ができたとのこと。

渉成園（枳殻邸）京都駅から歩いて8分東本願寺の東側にある別邸で枳殻邸（きこくてい）といえばタクシーで連れて行ってくれます。
日本庭園として有名で、入口には大きな紅しだれ。中にはソメイヨシノがたくさんあり、椿もきれいです。

ついでですが、ソメイヨシノに続く次代の桜と言われているのが横浜ヒザクラ。
兼六園熊谷と台湾ヒザクラを交配して作ったピンクの濃い一重の桜です。
横浜の白井勲さんが作って横浜市内のいくつかの公園で見ることができます。

ついでにおいしいお店を紹介します。
祇園白川のほとりにある料理旅館　「白梅」　ＴＥＬ：075-561-1459
ＨＰ：http://www.shiraume-kyoto.jp/

お麩料理「半兵衛」（五条大橋東詰）
ＴＥＬ：075-525-0008
（午後2時まで　夜はやっていません）年中無休

2階の展示品

美味しいおそば屋さん
「柴崎」（五条大橋から清水寺の方へ向い五条坂を上がってすぐ左３０ｍ）
夜7時まで
ここはおそば屋さんとは思えないような昔の調度品や陶磁器がたくさん三階まで展示してあります。
柿右衛門の陶器の写真を紹介します。それ以外にもたくさんの印籠、根来焼などが展示されています。

おそばもとてもおいしいです。